カンガルーの小部屋

2024.01.14

かんがるうの本棚 悲しみのむこうに

小川糸さんの「さよなら、私」(幻冬舎文庫)を、読みました。

収められている短い3つのお話しのひとつめは

友人を亡くした女性が、職を捨てモンゴルへと旅立ち受け入れたものは、

ふたつめは、自分を捨てた母への恨みをひきずる女性が、

異国の地の森で、見つけたものは、

みっつめは、幼子を亡くした母が取った行動は

悲しみの私にさよならをして、生きていこうとする

3つのお話しのどれもが、心の奥底の糸を揺さぶります。

大切にしたい作品の一つに入れることにしました。

2023年1月14日

いたやどクリニック小児科 木村彰宏