2011.05.03
かんがるう目線 おめでとう64才
64年前、この国に、新しい指針が作られました。
名前を、「日本国憲法」と言います。
憲法は、その国の今と、未来を指し示す指針です。
その国を、どのような国にしたいのかという、その大きな理想のもとで、みんなは力を合わせて働きます。
何を作って生活するのか、子どもの教育はどうするのか、困っている人はどのように助けるのか、よその国とのもめごとは、どのように解決するのか、などなど。
その時々の課題で、なにを選択すればよいのかと迷う時に、憲法は、わたし達の行き先を、ゆるぎなく指し示してくれます。
最近、心に残る一文に出会いました。
岩波書店刊「世界」5月号の中で、内橋克人氏が大震災に寄せられた一文です。
「分断、対立、競争に代えて、連帯、参加、協同を原理とする、足腰の強い『共生セクター』へ向けて・・」
連帯、参加、協同という原理は、憲法を育てていく上での基本のように思います。
そして、わたし達、医療生協の活動の基本です。
おめでとう、64才。
憲法が指し示す、豊かな未来へと続く道を、医療生協と共に歩んでいこうと思います。
2011年5月3日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏