カンガルーの小部屋

2011.09.08

カンガルギー情報 うれしいニュース

9月8日の朝刊に、うれしいニュースが載っていました。

食物アナフィラキシー治療用の「エピペン」が、保険適応になるというニュースです。

以下記事の要約です。

厚生労働省は7日、「エピペン」を保険適応とすることを決めた。

9月22日から適応となり、約23万人が使う見込みという。

(日経新聞より)

「エピペン」(エピネフリン自己注射液)は、食物アナフィラキシーが出現した時の最後の切り札です。

血圧をあげ、循環を維持し、救急治療を受けるまでの時間稼ぎをするためには、無くてはならない治療アイテムです。

2033年に承認されましたが、保険適応外のために、全額自己負担となり、毎年12000円から、15000円の出費を余儀なくされていました。

保険適応となると、3割負担となるために、4000円~4500円の負担と軽減されます。

「お金のあるなしで、人の命が左右されてはならない」という、民医連の精神から、小児アレルギー学会でも、たびたび保険適応をされるよう発言してきました。

小児アレルギー学会の評議員に立候補した動機のひとつに、「エピペン」を保険適応させたいという思いもありました。

長年の想いが実現し、うれしい限りです。

保険適応にむけてご尽力されたみなさまに、深く感謝いたします。

2011年9月8日

いたやどクリニック小児科 木村 彰宏