カンガルーの小部屋

2010.05.13

カンガルーの本棚 お味なおし

俵万智さんの「考える短歌」(新潮新書)を読みました。

短歌は、5・7・5・7・7の31文字の中に、自らの心象風景をあらわす文学です。

初句を印象的にしよう。

数字を効果的に使おう。

など、いくつかのkey wordを手がかりに、投稿された短歌を添削されていきます。

元のままでも十分に味わえる歌を、俵さんが少しお味なおしされるだけで、さらにおいしくいただける不思議さ。

感性の鋭さと言葉の達人、俵万智さんならではの名著です。

                       2010年5月13日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏