2021.09.17
カンガルーの本棚 こころのつながり
椰月美智子さんの「つながりの蔵」(角川文庫)を、読みました。
双子の兄弟を育てる遼子のもとに、小学校の同窓会の案内が届きます。
友だちから出席を促す電話が入り、
思いは30年前の、あの日に戻ります。
ふたりの共通の友だち、四葉ちゃんの家で起きた事件とは
この世に思いを残しながら去っていったひとと、
去っていった人を、忘れられない人との長い別れを
物語は静かに紡ぎます。
2021年9月17日
いたやどクリニック 木村彰宏