2010.04.20
カンガルーの本棚 こどもたちへ おとなたちへ
水谷修先生の「こどもたちへ おとなたちへ」(小学館文庫)を読みました。
水谷先生は、子ども達の非行や薬物乱用を防ぐために、長年「夜回り」を続けられています。
夜回りの中で、水谷先生は、こどもたちや、おとなたちへ、どうしても伝えたいメッセージを、29編にまとめられました。
わたしは先生がおとなたちにむけた次の一編に、つよく心をうたれました。
「今は、きつい時代です。
多くの大人たちが、無理に無理をかさねて、
我慢に我慢をつづけて、
やっとのことで、生きています。
自分のこころを閉ざして。
でも、大人たち、
子どもたちには、こころを開こう。
いっぱい泣いて、いっぱい笑って、
いっぱい話して、いっぱい抱きしめて。
きっと子どもたちが、
たくさんの優しさくれます。」
2010年4月20日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏