カンガルーの小部屋

2024.07.08

カンガルーの本棚 とりえのないところが

西條奈加さんの「婿どの相逢席」(幻冬舎文庫)を読みました。

主人公の鈴之助は、大きな料理屋の後継ぎ娘と夫婦になることになります。

知恵も力も外見も、なんのとりえもない男が娘に見初められ

大店に玉の輿で入ったものの、

そこで待ち受けていた秘密とは

人を包み込む主人公の性格が、家族を再生へと導いていきます。

読み終えてほっこりとする作品です。

2024年7月8日

いたやどクリニック小児科 木村彰宏