2022.10.19
カンガルーの本棚 ニャンコ名探偵
西條奈加さんの「猫の傀儡」(光文社文庫)を、読みました。
傀儡とは、あやつり人形、かいらいのこと
江戸時代、お蚕さんや米蔵をネズミから守るために、
ネコが大切にされていました。
ネコの社会を守るために、選ばれたネコが傀儡師となり、
あやつった人の助けをかりて、次々と起こる事件を解決します。
主人公のミスジと呼ばれる傀儡ネコには、人の言葉が分かりますが、
人には、ニャーっという鳴き声にしか聞こえません。
さて、傀儡ネコは、どんな方法で人に気持ちを伝えるのでしょう
ネコ社会の描写がとても愉快で、
思わずわたしも、ニャーっと鳴いてしまいます。
2022年10月19日
いたやどクリニック 木村彰宏