2011.09.25
カンガルーの本棚 ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ
田口ランディさんの「ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ 原子力を受け入れた日本」(ちくまプリマー新書)を、読みました。
原発・原爆についての、田口ランディさんからのメッセージです。
新書の帯には、「唯一の被爆国が、なぜ原発大国に?」とあります。
「相手と自分が違う事を認め、自分の中に起こる理不尽な怒りや差別をコントロールできるようにならないと、私たちはすぐに誰かが唱える正義や、明るい未来や、絶対の安全に、まどわされてしまうのです。」
「私たちはあまり歴史から学ぼうとしていません。その結果が、この現状なのです。歴史の中で自らの存在を俯瞰しないので、自分たちが何を望んでいるのかも判然としなくなってしまいました。」
田口ランディさんの歴史観に、共感を覚えました。
2011年9月25日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏