2021.05.11
カンガルーの本棚 ワルテル大好き
馳星周さんの「雨降る森の犬」(集英社文庫)を読みました。
中学生の雨音は、家族の愛に恵まれず、叔父の山小屋で暮らしはじめます。
そこで出会ったのは、大型犬のワルテル
そして、お隣の別荘にやってきた高校生の正樹
ふたりの気持ちを寄り添わせたのは、ワルテルと山へのあこがれ
犬とともに生き、犬とともに育っていくふたりを
ワルテルはやさしく、そしてやさしく見つめます。
犬がもつ神の力に、何度もうなずきながらページをめくります。
2021年5月11日
いたやどクリニック 木村彰宏