2023.06.13
カンガルーの本棚 会話の楽しさ
小野寺史宜さんの「タクジョ!」(実業之日本社文庫)を読みました。
夏子が大学を出て働き始めたのは、タクシー会社
タクジョの誕生です。
お客さんとの出会いと会話、
乗り逃げや、強盗もどきとも出会い、怖い思いをしながらも、
タクジョという仕事をやめられません。
別れた父を乗せて交わす会話
まるでタクシーに乗っているかのように
テンポの良い話の運びに、乗せられてしまいます。
若者の前を向いて生きる姿に、フレーフレーと声を出して応援したくなる小説です。
2023年6月13日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏