2022.07.28
カンガルーの本棚 同じ時に生を受け
辻村深月さんの「ツナグ想い人の心得」(新潮文庫)を読みました。
死んだ人と再会したいと強く願う依頼人と、
死んだ人の魂とを結ぶ使者・歩美
苦労かけられどおしだった父との再会を果たした青年が手に入れた勇気とは
娘をなくした母が、再会した娘に告げた言葉とは
修業時代の料亭のお嬢様に、70年近く立った今でも
どうしても会って見せたいものは
それぞれの時代に生まれ、ともに時間を過ごすことができなかった人が
今、想うこと
人の想いを強く描いた作品です。
2022年7月28日
いたやどクリニック 木村彰宏