カンガルーの小部屋

2015.12.31

カンガルーの本棚 失われていくわたし

81m4V+YN49L[1]

荻原浩さんの「明日への記憶」(光文社文庫)を、読みました。

主人公は、広告代理店で働く50歳の男性。

頭が重く、訪ねた病院で「若年性アルツハイマー病」と、

診断されます。

失われていく記憶、消えていくわたし

初孫が生まれる前に、仕事を追われ、

絶望でもなく、哀しみでもなく、

夕日の中に見つけ出した顔は・・・

認知症を患う人の内面を、静かに見つめた力作です。

        2015年12月31日

        いたやどクリニック 木村彰宏