2022.08.23
カンガルーの本棚 山奥の村で
伊吹有喜さんの「なでし子物語」(ポプラ文庫)を読みました。
家族の愛情に恵まれない耀子
山奥の生活で出会った、立海
ふたりは、自分を消すことで生き延びようとする同類である事に気づきます。
自立とは、顔をあげて生きること
自律とは、美しく生きること
全3巻からなる、大河小説の1冊目
幼いものが、大きな流れに押し流されていく時代にあらがいながら、
遠くにちいさな灯をみる思いがする小説です。
2022年8月23日
いたやどクリニック 木村彰宏