2015.02.19
カンガルーの本棚 彼が残したもの
後藤健二さんの「もしも学校に行けたら」(汐文社)を
読みました。
アフガニスタンの内戦の後、いち早く現地に入り、
後藤さんは 人々の暮らしを その目で確かめます。
以下、後藤さんのあとがき(P132)からの引用です。
『「対テロ戦争」「テロとの戦い」とわたしたちがまるで
記号のように使う言葉の裏側で、
こんなにたくさんの人たちの生活が
ズタズタに破壊されていることを、知らないでいたのです、
あるいは知らせずにいたのです。
自分は、いかに盲目的だったかと激しく自分を責めました。・・
その中で、唯一の希望は子どもたちです。
わたしたちにできることは、さまざまな方法で、
彼らに手をさしのべ続けることなのではないか、そう思います。』
後藤さんの著書が、読み拡がることを願います。
2015年2月19日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏