2015.09.24
カンガルーの本棚 新しいことば
宮下奈都さんの「窓の向こうのガーシュウィン」を、読みました。
体が弱く、誰とのかかわりも持てないままひっそりと暮らす19歳の少女。
介護ヘルパー先の老人と、額装を仕事にする男性との出会いの中で、
彼女の中の何かが変わり始めます。
ありがとう、ごめんなさい
おはよう、ただいま
日常の言葉が、はじめて生まれたかのように、少女の胸の中で踊り始めます。
不思議な、温かな成長の物語です。
2015年9月24日
いたやどクリニック 木村彰宏