2022.07.30
カンガルーの本棚 母のねがい
森沢明夫さんの「おいしくて泣くとき」(ハルキ文庫)を読みました。
幼い時に母をなくした心也は、
もうからない大衆食堂を経営する父が、
なぜこども食堂にこだわりを持つのか分かりません。
中学も卒業する年になり、心也は同級生の夕花と石村と心を通い合わせます。
虐待を受ける夕花を助けるために、心也と石村がとった行動とは
時は流れ、おとなになった心也が窮地に陥った時に現れたのは
母から子へと受け継がれた思いやりが、奇跡をおこします。
人と人とのつながりの大切さを、もう一度思い起こさせてくれる作品です。
2022年7月30日
いたやどクリニック 木村彰宏