2015.03.22
カンガルーの本棚 母の名前を
加藤元さんの「泣きながら、呼んだ人」(小学館文庫)を
読みました。
4人の主人公とその母とが織りなす 4つの物語。
巻末の松本大介さんの解説が秀逸です。
「かって泣きながら呼んだ人からの自立。
母の思いと母への思いは断ち切られることなく、
次の世代へと続いてゆくのかも知れない」
子どもに何を与え、何を背負わせてしまうのか、
親子の出会いと、生きていく不思議さは、
語りつくすことはできません。
2015年3月22日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏