カンガルーの小部屋

2023.02.14

カンガルーの本棚 永遠のパートナー

新堂冬樹さんの「虹の橋からきた犬」(集英社文庫)を読みました。

業界でのし上がるために、寸暇を惜しんで仕事に邁進する主人公。

社員を巻き込み、孤立し、酒におぼれ

そんな南野のもとに、子犬パステルが預けられます

南野を見つめるパステルのまっすぐな瞳に

栄光や賞賛や名誉のかわりに、もっと大切なものを知ります。

そして、病に侵されたパステルとの別れ

作者の体験をもとに書かれたこの作品は、

旅立った我が家の愛犬との日々を、なつかしく静かに思い出させてくれます。

2023年2月14日

いたやどクリニック小児科 木村彰宏

81VcZCCqL7L