湯本香樹実さんの「岸辺の旅」(文春文庫)を、読みました。
3年前に失踪した 夫が帰ってくる。
夫に誘われるまま、見知らぬ旅をする日々。
旅を続ける中で、生と死の境界が揺らめいていく
ゆるやかな文体に引き込まれ、わたしも岸辺の旅人となります。
不思議な、ふしぎな、こころ休まる小説です。
2015年8月21日
いたやどクリニック 木村彰宏