2011.07.13
カンガルーの本棚 空気が読めない人
星野仁彦先生の「空気が読めないという病」(ベスト新書)を、読みました。
子どもの発達障害は、成人に達しても、その特徴は残ると言われます。
家庭や職場でうまくいかず、孤立する人々。
星野先生は、次のように述べられます。
「わがまま、協調性がない、だらしない、怒りっぽい、忘れっぽい、などと思われ、誤解されています。これらは決して本人の性格によるものや悪意があるわけではなく、脳の発達のアンバランスによって起こる、一種のハンディキャップのようなものである。」
「脳の発達がアンバランスであっても、特定の分野で素晴らしい能力を発揮する人たち。そういう人たちの力を借りながら、人類は進歩していくと思うのです。」
家庭生活での工夫、仕事の選び方、」などなど。
発達にアンバランスがある人の立場から、優しく解説されています。
2011年7月13日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏