2015.06.17
カンガルーの本棚 給食をおかわりして
下野新聞社編「貧困の中の子ども:希望って何ですか」(ポプラ新書)を読みました。
地域を歩き、隠れている子どもの貧困を浮き彫りにしたルポです。
給食が唯一の食事
兄弟でお代わりをして、翌日の給食が待ち遠しくって
お休みの日は、すきっ腹をかかえて お布団の中
希望ってなんですか
本書は、その問いかけに次の言葉を掲げます。
「貧困の中にいる子に寄り添い続けることは難しい。
でも寄り添う心を持つことは、きっとできる。
今よりも子どものことを考える社会になるということ。
『希望って何ですか』
子どもから問われたら、そういう社会こそが「希望」なのだと
答えたい。」
子どもに関わるすべての大人たちに、読んでいただきたい1冊です。
2015年6月17日
いたやどクリニック 木村彰宏