2022.09.22
カンガルーの本棚 舞い落ちる雪に
西條奈加さんの「涅槃の雪」(講談社時代小説文庫)を読みました。
時は水野忠邦による天保の改革の真っただ中
北町奉行所の与力門佑は、舞い落ちる雪を、
両手をひろげて受け止めようとする女性に出合います。
改革が進むにつれて、しぼんでいく江戸の町
門祐と女性は、改革の嵐に翻弄されながらも
どんな明日を迎えるのでしょうか
最後の1ページまで気を抜くことができない、みごとな時代小説です。
2022年9月22日
いたやどクリニック 木村彰宏