2020.09.27
カンガルーの本棚 菜根譚
高田郁さんの「あきない世傳・金と銀九」(ハルキ文庫)を、読みました。
「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の「三方よし」を信条とする、
呉服商五鈴屋の女主人、幸に、危機がおとずれます。
そんな時に、縁えた儒学者から、菜根譚の一節を授かります。
「衰える兆しは、最も盛んな時に生まれ
新たな盛運の芽生えは、何もかも失ったときに既にある」
江戸中期の商人の物語の中に、
コロナ禍にある今の世の中の、この先の救いを感じます。
毎日の病院運営のヒントを、いただけた思いがしました。
2020年9月27日
いたやどクリニック 木村彰宏