2014.12.16
カンガルーの本棚 鎮西一の
葉室麟さんの「無双の花」(文春文庫)を、読みました。
関ヶ原の戦いに敗れた後、旧領地に戻れた唯一人の武将
という後ろ書きに引かれて、本書を手に取りました。
豊臣時代から、徳川時代へと、大きく歴史が移り変わる時に、
極めて現実かつ未来志向な生き方(解説・植野かおり氏より)を
貫いた主人公の姿が、葉室さんの筆でいきいきと蘇ります。
痛快な気持ちにさせてくれる1冊です。
2014年12月16日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏