カンガルーの小部屋

2015.08.13

カンガルーの本棚 降る雨はいつか上がり

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葉室麟さんの「霖雨」(PHP文芸文庫)を、読みました。

江戸時代も末期、飢饉が続き、大塩平八郎の乱がおきるなど、

社会不安が高まる時代。

豊後日田で生きる兄弟の物語です。

「ひとを生かそうとする道でしか世の中は変えられぬと思うのだ」

降りしきる雨の中で伝える広瀬淡窓の言葉に、心打たれました。

今年91冊目となる1冊は、わたしの記憶の奥深くに残ります。

             2015年8月13日

             いたやどクリニック 木村彰宏