2022.08.08
カンガルーの本棚 陽が降り注ぐ岬の家で
伊吹有喜さんの「風待ちのひと」(ポプラ文庫)を読みました。
主人公哲司は40歳を前に、心を病みます
亡き母の遺品整理にと帰った岬の家で、
ペコちゃんと出合い、命を助けられます。
遺品整理を手伝ってもらい、
食事をして、眠り、ゆったりとした生活をする中で、
哲司に生きていくうえで、大切なものがよみがえります。
ひとりの男性と、ひとりの女性をめぐる
1本の映画のような素敵な小説です。
2022年8月8日
いたやどクリニック 木村彰宏