カンガルーの小部屋

2014.12.31

カンガルーの本棚 101冊目はこれからの日本を

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水野和夫さんの「資本主義の終焉と歴史の危機」

(集英社新書)を読みました。

新聞の書評欄のベスト3に、複数の撰者があげていた新書です。

「アベノミクスの浮かれ声とは裏腹に、今なお生活保護世帯や

低所得者層も増加傾向のままです。

2013年の非正規雇用者数は1906万人、2012年の年収200万円以下の

給与所得者数は1090万人、生活保護受給者数も200万人を

超えてます」

何故貧富の差が拡がっていくのか、

日本のゼロ成長をどのようにとらえるのか

世界経済の行く末は・・・

新書版にもかかわらず、その論点は人類史を駆け巡ります。

水野先生は内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当、国家戦略

室)を歴任された経歴をお持ちの方だけに、

資本主義の行く末への洞察には説得力を感じます。

今年の101冊目となる読書です。

2014年は、講演の下調べで英語論文100編読破に挑戦しました。

そのおかげで、5月、6月、7月、8月、9月の5か月は29冊と

1か月6冊にペースダウン

1年で100冊越えの目標から計算すると、大ブレーキです。

1230日になって、ようやく101冊を超えることができました。

2014年の作家別順位は、

葉室麟さん8冊、重松清さん5冊、佐伯泰英さん3冊 

米澤穂信さん 三浦しをんさん 東野圭吾さん 岡田尊司さん

高田郁さん2冊

作家のみなさん お世話になりました。

来年もおもしろい本に出会えますように。

           2014年12月31日

           いたやどクリニック小児科 木村 彰宏