カンガルーの小部屋

2013.02.21

カンガルーの輪舞曲 きびしさの中に

2月19日、児童自立支援施設で講演をしました。

といっても、内容は「食物アレルギーと施設管理」です。

園生は、全員寮に入り、暮らしています。

食事は、厨房で一括調理される場合と、各寮で寮生が交代で調理する場合があります。

学校の給食に比べると、食事回数も多く、調理間違いや誤食のリスクが高くなります。

近畿各県から集まられた支援員さんを前に、1330から懇親会を含めて1700過ぎまで講演と、討議を続けました。

児童自立支援施設は、平成9年の児童福祉法の改正により、従来の「不良行為をなし、又はなすおそれのある児童」に加え、「家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童」が付け加えられました。

広い運動場を見ると、ジャージに身を包んだ子どもたちが、身体を鍛えています。

園長先生とお話しすると、指導員の方の厳しい職場環境もみえてきます。

「自ら考え、そして行動し、その結果について責任を取る」

「学園のあゆみ」の冒頭に書かれていたことばに、共感しました。

きびしさの中に、夢と希望がそだちますように。

失敗しても、やり直すチャンスが与えられる社会でありたいと思います。

2013年2月21日

いたやどクリニック小児科 木村 彰宏