2010.07.23
カンガルーの輪舞曲 学校研修会
7月22日(木)須磨区の小学校で、職員向けの食物アレルギー研修会に出かけました。
校長先生、教頭先生、栄養士の先生、養護の先生、教科の先生など、大勢の先生が参加されました。
テーマは、「食物アレルギーの子どもへの留意点」
90分あまり、アナフィラキシーを起こした子どもさんの例を交えながら、説明させていただきました。
いつも話題となるのが、牛乳パックの仕舞い方です。
この小学校では、今年から手洗い場の近くにバケツをおいて、そこでパックを洗い、折りたたむようにされました。
たたんだパックは、底があるトレイで、給食に運ぶように改善されたそうです。
その結果、階段や廊下に牛乳がしたたり落ちることが無くなり、衛生面でも良くなったと言われました。
現場の実状に合わせて、工夫をしていただけることはとてもありがたいことです。
もうひとつ、すごいことをお聞きしました。
校長先生が検食をされる時に、給食室まで出かけられて、普通食、アレルギー対応食をその場で食べるようにされているとのことです。
現場の栄養士さんや調理師さんのご苦労がよく分かると、話されていました。
管理職の先生をはじめ、先生方が知恵を気持ちを合わせながら、ひとりの子どもを守っていこうとされている姿に、すごさを感じました。
同じ管理職につくものとして、ただただ敬服しながら、帰路につきました。
2010年7月23日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏