2010.04.09
クリニックだより 191回兵庫食物アレルギー研究会の報告
4月8日夜、191回目の兵庫食物アレルギー研究会に行きました。
今回のテーマは、「NIRSによる抗ヒスタミン薬の認知的安全性評価について」
講師は、慶應義塾大学の渡辺茂先生です。
難しいテーマですね。
抗ヒスタミン薬(鼻水やかゆみ、じんましんに使うお薬です)は、外来で最もよく使われるお薬です。
副作用として、眠気などがありますが、認知力(記憶したり、判断をする力)にも影響を与えることが分かってきました。
NIRS(光トポグラフィー)を用いて、脳表面の血流量の変化を測定します。
新しく出た抗ヒスタミン薬に比べて、以前の抗ヒスタミン薬では、この血流量が低下します。
以前の抗ヒスタミン薬を服用されている方では、繰り返しの認知力テストをしますと、判断に要する時間がかかり、間違いも多くなります。
実際の日常生活でどれくらいの感覚の差があるのかは分かりませんが、クリニックでは、抗ヒスタミン薬は、2年ほど前から新しい世代のタイプを使うようにしています。
ご安心ください。
2010年4月9日