カンガルーの小部屋

2010.05.14

クリニックだより 192回兵庫食物アレルギー研究会

5月13日、192回目の兵庫食物アレルギー研究会に出かけました。

今回は、西神医療センター皮膚科部長の、堀川達弥先生が講師です。

テーマは、「アトピー性皮膚炎のスキンケア、汗の関与と保湿剤の重要性」です。

アトピー性皮膚炎の患者さんが、強くかゆみを感じるときは、①汗をかいたとき、②イライラするとき、③眠られない時、④ストレスを感じたとき、⑤アルコールを飲んだとき、というアンケート結果があります。

アトピー性皮膚炎のかゆみと汗とは密接な関係があります。

コリン性蕁麻疹という病気があります。

汗をかくと、その部位に蕁麻疹が起きます。

汗の中の、①ヒスタミン、②金属、③汗アレルギー抗原などが合わさって起きると考えられています。

アトピー性皮膚炎でも同じような機序を考えることができ、①汗はかいてもいいが、できる限り早く洗い流す、②チョコレートなど金属の多い食べ物は食べないようにする。

ことが大切だと言われます。

9時までの2時間が、短く感じられる勉強会でした。

                       2010年5月14日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏