カンガルーの小部屋

2010.11.19

聴診器のむこうに あいり

3か月の赤ちゃんと、6才の男の子が来られました。

「赤ちゃんは、なんて泣くの?。おにいちゃん、おにいちゃんって、泣くの?」と、尋ねます。

おにいさんは「あいり、あいりと泣くよ」と、答えてくれます。

よく分からなかったので、「えっ、なんて泣くって?」と、聞き直します。

おかあさんが、「妹の名前は『あいり』というので、おにいちゃんには『あいり、あいり』と聞こえるみたいなんです。」と教えてくださいます。

泣き声が、妹の名前に聞こえるとは、なんて文学的な耳をした、おにいさんなんでしょうね。

                       2010年11月19日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏