カンガルーの小部屋

2010.03.29

聴診器のむこうに こんどはEXILE

18才の女の子が、MRワクチンを受けに来られました。

4月になると公費負担の制度からはずれ、自費負担になりますので滑り込みの接種です。

打つ段になると逃げ回ります。

「ちょっと待って、ちょっと待って」が十数回続き、椅子から落ちそうになります。

あわてずに説得することにしました。

「MRワクチンを打ってないと、将来アメリカやヨーロッパに行くときに、入国拒否されるかも知れないよ。素敵な男の子と海外旅行に行ったとき、それが原因で別れることになったらどうする。たとえば嵐のマツジュンとか。」と言いますと、ひとこと「きもい」

「だったら、誰ならいいの」と尋ねますと、「EXILE」との答え。

前回は「きむたく」に負けるし、今回は「EXILE」に完敗。

嵐の時代も過ぎつつあるのを感じました。

                       2010年3月29日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏