カンガルーの小部屋

2010.04.02

聴診器のむこうに ぼくのランドセルは

もうすぐ、一年生になる女の子がやってきました。

ランドセルが気になりましたので、「ねえねえ、ランドセル何色のを買ったの」と尋ねますと、女の子は「あか~」と少しリズムをつけて答えてくれました。

うしろから3~4才のおとうと君が、すかさず「ぼくは、くろ~」と言います。

あまりのタイミングの良さに、おかしくて笑っていますと、おかあさんが「あなたは、まだ買わないでしょ。」と言われます。

なぜ、おねえさんだけで、ぼくには買ってもらえないのか、おとうと君には得心がいかないようです。

2才前のお孫さんをおもちの看護師さんが、「ラララ、ランドセルは・・・というランドセルのコマーシャルが好きなんですよ。」と唱われます。

ランドセルは、学用品を運ぶだけではなく、子どもの夢を運ぶ魔法の箱のようです。

                     2010年4月2日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏