カンガルーの小部屋

2010.02.22

聴診器のむこうに カニさん カニさん

おかあさんが、カニの缶詰を持ってこられました。

今日はカニの負荷試験です。

カニの足を持ってきてくださいとお願いしていたのですが、持って来られたのはカニの缶詰。ラベルを見せてもらうと、純国産です。

「1980円も、したんですよ。」と言われます。

「ひゃー、セレブ~」と驚きますと、「清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったんです。レジに持っていってからも、買おうか買おまいかと考えて。」と続けられます。

子どもさんは、早く食べたくてワクワク。おかあさんは心配でドキドキ。

はじめは少し、次に足一本を食べさせてみます。

大丈夫なのか、子どもさんはもっと食べたいと言いますが、今日の予定はこれでおしまい。

「残りは、ハハのものです。」とキープされました。

通常、負荷試験は日にちをおいて繰り返すのですが、先日の88円のイワシの缶詰と違い、カニ缶は無理!家計にはやさしくありません。

子どもさんのたっての希望からのカニテストでしたが、わたしもおかあさんにとっても、なんとなく複雑な気持ちの負荷試験となりました。

                       2010年2月22日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏