カンガルーの小部屋

2010.02.19

聴診器のむこうに トライリンガル

遠来の患者さんが来られました。

台湾に住んでおられる6才の男の子です。

診察をして、世間話のきっかけは、体格がとても大きいこと。

6才で130cmもあります。

「さすが南の国のかたは、陽がよくあたり、大きく育たれるんですね。」と会話がはじまります。

話はやがてバレンタインに。

チョコを交換する風習はあまりないこと。

おまけに、今年は2月14日が、中国では一番にぎやかな旧正月にあたるために、大変にぎやかで、バレンタインどころではなかったとのことです。

6才ですので、「もうすぐ学校ですね。」とお聞きしますと、「台湾では9月が入学式なんです。」と言われます。そして言葉は、「母とは日本語で、家では中国語で、学校では英語で話をするんです。」と続けられます。

それって、トライリンガル!

これからの国際社会の申し子みたいな男の子の、大人になった時の活躍を、いつか新聞紙上で見せていただけるのかなと、いまから楽しみになりました。

                       2010年2月19日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏