カンガルーの小部屋

2010.09.07

聴診器のむこうに ヨメ・アレルギー

親子で通われているおとうさんが、「ヨメ・アレルギーって、あるんですか?」と、奥さんの前で尋ねられます。

なんて恐ろしい質問なんでしょう。

医学的には、既婚男性のほとんどの方には、「ヨメ・アレルギー」が認められます。

わたしも重度の「ヨメ・アレルギー」のひとりですが、おとうさんは軽症だと診断しました。

なぜなら、「ヨメ・アレルギー」があるかどうかの質問は、わたしはおかあさんの前ではできません。

奥さんの前で質問できるだけ、まだ軽症の方と言えるでしょう。

「ヨメ・アレルギー」の症状は、たちすくむ、心臓がドキドキする、ご飯を作ってもらえなくなる、などの、生死にかかわる場合があります。

治療法は、ありません。

対症療法としては、ヨメの前では、ひたすら「したで」に徹すること。

好物をおみやげにするのも、効果的かもしれません。

ただ、同じ境遇にあるおとうさん方と、仲良くなれることは、いいことかも知れませんね。

                       2010年9月7日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏