カンガルーの小部屋

2010.02.14

聴診器のむこうに ライオンの絵

「はやくしなさい」診察室でおかあさんが声をかけます。

2年生の男の子は「ちょっと待って」と言いながら、診察室の机を占領して、手を動かします。

大きめの紙には、何やら絵が書かれています。

簡単な診察の後、「じゃ、好きに書いてもいいよ」とOKを出しますと、数十秒も経たないうちに「ライオン」の完成です。

どことなくエキゾチックで、大人の絵とも、子どもの絵とも言えない味があります。

「もらってもいいですか」 診察室の壁がまた一つ、にぎやかになりました。

                       2010年2月14日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏