カンガルーの小部屋

2010.11.14

聴診器のむこうに 作品展

1歳過ぎの男の子のおかあさんは、両手にいっぱいの荷物。

何だろうと、紙袋の中を見せていただきますと、お菓子に、ジュースに、工作の作品。

「参観日の帰りです。」と、言われます。

さっそくテーブルの上に取り出して、作品展を開きます。

診察室に、赤いお花が咲いて、ちょうちょが飛びかいます。

おとな達は「すごいね」と、大はしゃぎ。

男の子は、「できあがったものには興味はない」というかのように、よそを見ています。

芸術家というものは、そういうものかも知れませんね。

                       2010年11月14日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏