2010.02.07
クリニックだより AD/HD研修会に行きました
注意力が持続しない、落ち着かない、すぐに手が出てしまうなどの特徴を備えた病気です。
子どもの時には、多かれ少なかれこのような行動上の特徴はあるのですが、同じ年の子どもと比べても明らかに不注意や、多動、衝動傾向にある場合に、この診断名がつけられます。脳の前の部分(前頭前野)の障碍から、このような特徴ある行動が作られます。
治療の目標は、まわりの人との間で良好な人間関係を築くことができるように成長していくことですが、同時に自分自身への尊敬感情(自尊感情)が十分に育っていくことも大切です。
治療方法としては、心理学的な行動療法と薬物治療を併用することが有用であると考えられています。
現在日本では治療薬として、メチルフェニデート(コンサータ)、アトモキセフ(ストラテラ)の2剤が認可されています。
今回の研修会では、とくに薬物療法について勉強をしてきました。
子育てのご相談をおうけする時に、役立てたいと考えています。
2010年2月7日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏