カンガルーの小部屋

  • 2010.01.25

    聴診器のむこうに② ぼくの好きな時間

    男の子に、「ぼく、学校ではなんの時間が好き?」って聞きました。

    答えは、「3時間目!」

    「3時間目って、なにの授業?」と続けますと、「いろいろ」

    なぜ3時間目なんだろうと、気になりながら、答えを聞けないまま診察が終わりました。

    帰宅後この話をしますと、「好きな授業は?って聞いたの、それとも好きな時間は?って聞いたの」と確認されました。

    なるほど「何の時間が?」って尋ねると、答えは時間が返ってきます。正確には「何の授業が?」って尋ねるべきだったのでしょう。

    お風呂の中で子どもに同じ質問をしますと、0.7秒の速さで「休み時間」という答え。親の会話を聞いていて、自分も聞かれると準備していたとのことです。

    それにしても、男の子はなぜ3時間目と答えたのでしょうか。1時間目や2時間目はまだ眠気がとれなくて不調。3時間目になると、頭の働きはようやく全開状態。4時間目はお昼近くなり、おなかがすいて集中できなくて・・・。

    いろいろと考えるのですが、答えは男の子だけが知っていそうです。

    あのとき急がずに、「なぜ3時間目なの?」って、もう少し聞いておけば良かったと、いま思っています。

                           2010年1月25日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.01.25

    散歩のたのしみ 不思議な足跡

    寒い朝は、車のフロントガラスも凍りつきます。

    子どもの登校に合わせて、フロントガラスに少しいたずらをしました。

    手のひらで霜を溶かして、肉球(動物の足の裏のやわらかいところ)を描きます。それも15cmくらいの特大サイズのものを。

    子どものお友達が登校時に見つけて、「おじちゃん、これなにっ」と聞きました。

    「さあ・・」と首をかしげてみせると、「えーっ」と素直に驚いてくれました。

    寒い朝には、不思議な足跡が見つかることがあります。

    早起きをしたら、探してみてくださいね。

                           2010年1月25日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏