カンガルーの小部屋

  • 2010.02.19

    散歩のたのしみ どこのだあれ

    雨上がりのおすもう公園。

    いくつもの足跡が、凍りついています。

    ハッちゃんはそれが不思議で、しきりににおいを嗅いで確かめます。

    「どこのどなたか存じませんが、しっかりと調べさせていただきます。」とクンクンクン。

    ボール探しにはめっぽう強いハッちゃんですが、探偵業は今ひとつ。

    おしっこをかけて、業務終了となりました。

                           2010年2月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.19

    聴診器のむこうに トライリンガル

    遠来の患者さんが来られました。

    台湾に住んでおられる6才の男の子です。

    診察をして、世間話のきっかけは、体格がとても大きいこと。

    6才で130cmもあります。

    「さすが南の国のかたは、陽がよくあたり、大きく育たれるんですね。」と会話がはじまります。

    話はやがてバレンタインに。

    チョコを交換する風習はあまりないこと。

    おまけに、今年は2月14日が、中国では一番にぎやかな旧正月にあたるために、大変にぎやかで、バレンタインどころではなかったとのことです。

    6才ですので、「もうすぐ学校ですね。」とお聞きしますと、「台湾では9月が入学式なんです。」と言われます。そして言葉は、「母とは日本語で、家では中国語で、学校では英語で話をするんです。」と続けられます。

    それって、トライリンガル!

    これからの国際社会の申し子みたいな男の子の、大人になった時の活躍を、いつか新聞紙上で見せていただけるのかなと、いまから楽しみになりました。

                           2010年2月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.02.19

    聴診器のむこうに フック船長

    風邪で受診されたお子さんのおかあさんから、「発表会に間に合いますか」と質問されることが増えています。

    昼間の時間が少しずつ長くなるのを感じるこの季節、生活発表会が開かれます。

    「何の役をするの?」と尋ねますと、「おさかな」という答え。

    劇の中の一つの役らしいのですが、桃太郎や金太郎にはおさかなは出てきませんので、浦島太郎なのかなと思いましたが、本人は分かっていないご様子。

    先日の男の子は、「ピーターパン」と答えてくれました。

    「ピーターパン!やったら、そら とぶの?」と言いますと、「とべへんわ、そんなん」

    「ピーターパンやったら、そらとぶやろ。落ちないように気をつけてね。」と、ボケますと、「フック船長やねん。」と答えます。

    少しフック船長のマネをしてくれましたが、小柄な男の子なので、かわいさが先に立ち、すごさや怖さは感じません。

    そう言えばわたしも白衣を着ないで関西風の芸風で仕事をしていますので、スーツを着て尋ねてこられた方に「院長先生にお会いしたいのですけれども」と尋ねられることがあります。「すぐに、探してきます。」と笑いながらお答えするのですが、内心は少し複雑です。

    かわいいフック船長さんもまた、いい味がでるかもしれませんね。

                           2010年2月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏