カンガルーの小部屋

2010年 2月

  • 2010.02.22

    聴診器のむこうに カニさん カニさん

    おかあさんが、カニの缶詰を持ってこられました。

    今日はカニの負荷試験です。

    カニの足を持ってきてくださいとお願いしていたのですが、持って来られたのはカニの缶詰。ラベルを見せてもらうと、純国産です。

    「1980円も、したんですよ。」と言われます。

    「ひゃー、セレブ~」と驚きますと、「清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったんです。レジに持っていってからも、買おうか買おまいかと考えて。」と続けられます。

    子どもさんは、早く食べたくてワクワク。おかあさんは心配でドキドキ。

    はじめは少し、次に足一本を食べさせてみます。

    大丈夫なのか、子どもさんはもっと食べたいと言いますが、今日の予定はこれでおしまい。

    「残りは、ハハのものです。」とキープされました。

    通常、負荷試験は日にちをおいて繰り返すのですが、先日の88円のイワシの缶詰と違い、カニ缶は無理!家計にはやさしくありません。

    子どもさんのたっての希望からのカニテストでしたが、わたしもおかあさんにとっても、なんとなく複雑な気持ちの負荷試験となりました。

                           2010年2月22日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.21

    散歩のたのしみ うぐいすいろ

    ひさしぶりによく晴れた暖かな朝。

    家族みんなで、お散歩に出かけます。

    しばらく歩くと、うぐいす色の鳥が木々を渡り歩きます。

    その鳴き声は、まだ発売前なのか聴かれませんが、愛らしい姿を収めようとカメラを構えますと、次の枝に移ります。

    追いかけて数歩移動しますと、また次の木の枝に跳び移ります。

    「ハッちゃんを連れてると、無理やで」と言われて、視線を下に移すと前から他者のイヌ。

    ベストショットを得られないままに先を急ぎました。

    帰ってインターネットのWikipediaを調べますと、「うぐいす」はうぐいす色ではなく、鶯茶。うぐいす色の鳥は、「めじろ」ということで、写真をお借りしました。

    庭の隅に目を向けますと、梅が咲き始めていました。

    今年の春は、こうして我が家にやってきました。

                           2010年2月21日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.21

    カンガルーの本棚 ワーキングプア

    文庫本で売り出されたのを機会に、ポプラ文庫の「ワーキングプア」を読みました。

    2006年7月と12月にNHKで放送された番組を出版化したものです。

    放送時に感じたおどろきは、今もこころの中にしっかりとしまわれています。

    ホームレス化する若者、地方経済の疲弊、貧困の嵐に翻弄される子ども。

    読み進むうちに、悲しみと、怒りと、無力感がわたしを襲います。

    あとがきの中で、中嶋太一氏はある女性ディレクターのメールを紹介されています。

    「番組のラストコメントの打ち合わせの時、私はこう話しました。『誰もがいつまでも、若く、健康で、自分の力だけで生きられるというのは幻想です。しかし、国や企業はそうした幻想で、パーフェクトな個人主義の人間だけで社会を構成しようとしているかに見えます』と。これは私の家族の絶望からの実感でした。わが家を振り返ってみて、誤解を恐れずに言えば、人にはどうしようもない運命、というものはあるのだと思います。でも、その人自身の運命を大きく変えるのは無理だったとしても、その運命を支えている社会は、すこしでも何かできるかもしれない。『あなたは必要な命だ』と言ってあげられるかもしれないと思います。」

    放送されてから、3年が過ぎました。この間に政権交代という大きな流れが起きました。

    しかし、3年が過ぎ、テレビや文庫本の中で紹介された方々は、いまどのような暮らしをされているのでしょう。なにが変わったのでしょう。

    医療生協・民医連で働く医師のひとりとして、こころを熱くさせてくれる一冊でした。

                           2010年2月21日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.21

    かんがるうっ子 わたしはマーライオン・パートⅡ

    マーライオンの翌日、再現シーンの写真を撮らせてねと、洗面所にいきますと、

    「今日はあたまがマーライオンやから。」と言いながらも、撮影に応じてくれました。

    水をいっぱいお口に含んで、カメラはスポーツシーンモードに。

    「よーい、スタート」の合図で、マーライオンに挑戦です。

    しかし悲しいかなデジカメは、シャッターが切れるタイミングが微妙にずれます。

    一度目は失敗。もう一度お願いしてトライしますが、これまた失敗。3度目の正直ということで、再度トライしますが、どうしてもタイミングが合いません。

    「もうやめて。」これ以上続けると、むせてしまい、虐待の世界に入りそうなので、残念ですが撮影会はこれでおしまいに。

    あなたはおとうさんに似て、本当にノリのいい子ですね。

    そんなところも大好きですよ。

                           2010年2月21日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.21

    かんがるうっ子 わたしはマーライオン

    お出かけ前の洗面所から、子どもの笑い声がきこえます。

    どうしたのかとそばに行きますと、歯を磨いたあとのすすぎ水を、口からヒューっと噴き出します。

    「わたしは、マーライオン。」

    何でも遊びにつなげる想像力の豊かさには感心しますが、勢いよく吹き出して、前の鏡を汚してしまうと、おこられて、目から涙が吹き出すことになりますよ。

                           2010年2月21日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.21

    かんがるう目線 臨床美術

    起きぬけの頭で、おもしろいテレビ番組を見ました。

    「カラダのキモチ」という番組です。

    今日のテーマは、臨床美術。上手な絵を書く技法ではありません。脳の司令塔と言われる前頭前野を活性化させる美術です。

    通常、わたし達がリンゴや、とら、家、月、星を書くときには、その特徴を象徴化した記号として書いているとのことです。この書き方では、前頭前野は殆ど活性化されません。

    臨床美術では、リンゴの香り、味、質感を感じ取ります。つぼみから、実になり大きく育っていく過程を想像します。そして、それを絵で表現します。それがしっかりと脳を使うと言うことだとのこと。

    「ネガポジ画」という手法にも、ふれられていました。

    ものを描くときに、その形ではなく、ものが占有している周囲の空間の形から描いていく、

    発想の転換です。とてもおもしろい考え方だと思いました。

    相手の気持ちになって考える、今までと反対の立場から世の中を見てみる。これはなにも臨床美術の世界に限ったことではありません。

    おさんぽで、ハッちゃんにおやつをあげるシーンを「ネガポジ」発想で書いてみましょうか。

    「今日は道路が凍っていて、肉珠が冷たいなっ。でも、公園の草のところは、だんだんと柔らかくなってきたかな。あれ、おかあさんが、袋をごそごそとしだしたぞ。お菓子かな。ササミのにおいだ。やった!おやつだ!おやつだ!あれっ、なぜくれないんだろ。そうか、お座りしなくっちゃ。おかあさん、見て、見て。僕お座りしているよ。はやく、ちょうだい、ちょうだい・・」やっぱりイヌものの文章ではパターン化しすぎて、脳の活性化は今ひとつですね。

    記号化しない考え方、今までの自分の経験にとらわれすぎない考え方。

    そんな毎日が過ごせると、素敵だなと思いました。

                           2010年2月21日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.20

    かんがるう目線 大切な先生

    高橋選手の活躍から一夜明けた朝刊一面のコラム記事に、こころを奪われました。

    「イタリア映画「道」の音楽「ジェルソミーナ」を少し聴いただけで、もう涙目にかわる友人がいます。哀調をおびた不滅の旋律が、映画の記憶を掘り起こします。・・中略・・ 

    映画は、うわべのつくろいをはぎ取った人間存在の、裸の姿を描いているようにみえます。そして「ジェルソミーナ」の曲には、かなしみとともに、人間のよりよい再生への希望が込められているようです。

    人はしばしば、「ジェルソミーナ」の曲にみずからの人生の「道」を重ね合わせます。「氷上の芸術家」と評される、フィギアスケートの高橋大輔選手は、バンクーバー・オリンピックの演技の曲に、映画「道」の音楽を選びました。・・中略・・

    バンクーバーまでの道のりは、険しかったでしょう。選手生命を奪われかねないけがを体験しました。不調にも苦しみました。しかし、万感こもる滑りが、表現力のゆたかさを際たたせたようです。・・後略・・」(2月20日付潮流より)

    映画音楽に詳しくないわたしには、なぜジェルソミーナなのかなと、不思議に思いました。

    コラムを読みすすむうちに、作者は、ジェルソミーナの曲に重ね合わせて、高橋選手の滑りの中に、「人間のよりよい再生への希望」を感じ取ったのでしょう。

    限られた紙面のなかに、作者の深い人間性を感じます。

    朝刊のコラム、そして、4こまマンガは、わたしの大切な先生です。

                           2010年2月20日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.20

    かんがるうっ子  わたしとどっちが

    学校の先生方との懇談を終え、遅い帰宅となりました。

    男子フィギュアスケートをみながら、夕食を食べていますと、ナナがテーブルに前足をかけて、ご飯のおねだりです。

    「よしよし、いい子、いい子。」と声をかけていますと、子どもが「わたしとナナとどっちが、かわいい?。」と尋ねます。「もちろん、あなたですよ。」と答えますと、「そんなことないやろ、このごろ100点とってないからやろ。」と少し飛躍した反応。

    「さては、テストの点を聞いて欲しいのかも。」と思い、「テストどうだった。」と聞きますと、いそいそとカバンから答案用紙を取り出します。

    親が点数にこだわりすぎても変なプレッシャーをかけますし、聞かないと無関心なようですし、なかなかに難しいところですね。

    さあ、晩ご飯も終わったし、ナナとハッちゃん、お散歩に出かけましょうか。

    ナナもハッちゃんもかわいいですが、あなたがダントツかわいいですよ、大きなあかちゃん!。

                           2010年2月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.20

    かんがるう目線 もう一つのメダル

    「先生、男子フィギアがはじまってますよ。」午前の外来を終えたその時に、看護師さんが声をかけてくれます。

    お昼休み時ということもあり、待合室のテレビ前は、患者さんと職員とで満員。

    いよいよ高橋大輔選手の登場。4回転ジャンプを跳ぶのかどうかに注目が集まります。

    前日の番組で、松岡修造さんが、「4回転ジャンプを跳ぶかどうかは、こころの声に聞け」と解説されていたことを思い出します。

    序盤の4回転ジャンプはうまくいきません。思わず両手で顔を覆ってしまいました。しかし、その後の演技は、手の動き、足の運び、顔の表情、そのひとつ一つに楽しさと美しさが満ちあふれていました。

    他の誰のためでもなく、自分のために、この瞬間を楽しんでいるかのようです。

    見ているわたしのこころも、幸せな気持ちが伝わります。

    もう一つのメダル。大きな怪我の中から再起を誓い、強く高く保ち続けた「こころの声」。

    人間が持つ力の奥深さの中に、もう一つのメダルがかくされているのを感じました。

                         2010年2月20日

                         いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.19

    散歩のたのしみ どこのだあれ

    雨上がりのおすもう公園。

    いくつもの足跡が、凍りついています。

    ハッちゃんはそれが不思議で、しきりににおいを嗅いで確かめます。

    「どこのどなたか存じませんが、しっかりと調べさせていただきます。」とクンクンクン。

    ボール探しにはめっぽう強いハッちゃんですが、探偵業は今ひとつ。

    おしっこをかけて、業務終了となりました。

                           2010年2月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.19

    聴診器のむこうに トライリンガル

    遠来の患者さんが来られました。

    台湾に住んでおられる6才の男の子です。

    診察をして、世間話のきっかけは、体格がとても大きいこと。

    6才で130cmもあります。

    「さすが南の国のかたは、陽がよくあたり、大きく育たれるんですね。」と会話がはじまります。

    話はやがてバレンタインに。

    チョコを交換する風習はあまりないこと。

    おまけに、今年は2月14日が、中国では一番にぎやかな旧正月にあたるために、大変にぎやかで、バレンタインどころではなかったとのことです。

    6才ですので、「もうすぐ学校ですね。」とお聞きしますと、「台湾では9月が入学式なんです。」と言われます。そして言葉は、「母とは日本語で、家では中国語で、学校では英語で話をするんです。」と続けられます。

    それって、トライリンガル!

    これからの国際社会の申し子みたいな男の子の、大人になった時の活躍を、いつか新聞紙上で見せていただけるのかなと、いまから楽しみになりました。

                           2010年2月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.02.19

    聴診器のむこうに フック船長

    風邪で受診されたお子さんのおかあさんから、「発表会に間に合いますか」と質問されることが増えています。

    昼間の時間が少しずつ長くなるのを感じるこの季節、生活発表会が開かれます。

    「何の役をするの?」と尋ねますと、「おさかな」という答え。

    劇の中の一つの役らしいのですが、桃太郎や金太郎にはおさかなは出てきませんので、浦島太郎なのかなと思いましたが、本人は分かっていないご様子。

    先日の男の子は、「ピーターパン」と答えてくれました。

    「ピーターパン!やったら、そら とぶの?」と言いますと、「とべへんわ、そんなん」

    「ピーターパンやったら、そらとぶやろ。落ちないように気をつけてね。」と、ボケますと、「フック船長やねん。」と答えます。

    少しフック船長のマネをしてくれましたが、小柄な男の子なので、かわいさが先に立ち、すごさや怖さは感じません。

    そう言えばわたしも白衣を着ないで関西風の芸風で仕事をしていますので、スーツを着て尋ねてこられた方に「院長先生にお会いしたいのですけれども」と尋ねられることがあります。「すぐに、探してきます。」と笑いながらお答えするのですが、内心は少し複雑です。

    かわいいフック船長さんもまた、いい味がでるかもしれませんね。

                           2010年2月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.18

    散歩のたのしみ 霜柱ナナちゃん

    寒い日が続くと、小さな発見が続きます。

    今日は霜柱、上の公園の芝生広場に行きますと、土草を押しのけて霜柱が立っています。

    4cmをこえるでしょうか。写真を撮ろうとカメラを取り出していますと、ナナが霜柱を踏もうとします。

    「そんなことしてないで、早く帰ってご飯にしてよ。」という声が聞こえます。

    ナナちゃん、霜柱をみて感動しない子は、えらくなれないですよ。

                           2010年2月18日 

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.18

    カンガルーの会を開きました

    いたやどクリニックの運営母体、神戸医療生活協同組合(略して神戸医療生協)では、お子さんやおかあさんが一緒に楽しんでいただける企画を考えています。

    楽しい企画を具体化するために、この1月に親子プロジェクト(通称、カンガルーの会)が発足しました。今日はその2回目の集まりです。

    レンゲつみ、親子音楽会、調理実習、たき火を囲む会、いもほり会、盆踊り、動物園での写生大会、一日病院探検隊、などなど、それって本当に実現するのかなと思うような意見がでるわでるわ。

    さっそく明石、加古川の組合員さんで、レンゲ畑をもっておられる方を探すことにしました。

    まだ企画の前前前段階ですが、具体的になり次第ブログやニュースでお知らせしたいと思います。

    ちなみに会の名称、カンガルーの会は、第一回目の集まりの時に、わたしがトイレ中座しているスキに決まりました。

    みなさま方のご意見やご参加を、お待ちしています。

    よろしくお願いいたします。

                           2010年2月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.18

    カンガルギー情報 おかあさん教室を開きました 2月18日

    2月18日(木)おかあさん教室を開きました。

    8名のおかあさんの参加です。

    今日もメインの話は学校給食です。

    どのような献立が望まれるのか、活発な話し合いになりました。

    食べられないときに、子どもの気持ちをどのように支えるのか、難しい問題です。

    食べられないことが、自分が劣っているという気持ちにつながらないように、病気を持つことが、自分やまわりの子どもをていねいに見る力につながるように、強く生きていく力につながるように、話は続きます。

    食物アレルギーを持つ子どものご家庭で、外食をどのように考えるのかという話にもなりました。こどもが「おかあさん、好きなケーキ買ってもいいよ」と言ってくれるけど、本当は子どもはどんな気持ちなんだろうと、みんなで考えました。

    難しい話ばかりではなく、エビアレルギーと魚の関係や、食べた後、どれくらい経てばお風呂に入っても大丈夫なのか、などなど12時過ぎまで話合いは続きました。

    次回のおかあさん教室は、3月4日(木)です。

    おかあさん方のご参加を、お待ちしています。

                           2010年2月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.18

    給食相談会

    発達相談外来のあと、給食相談会を開きました。

    おとうさんと、おかあさん、4月から1年生になる男の子、学校からは3人の先生方にご参加いただきました。

    食物アレルギーの子どもさんの今の状態。給食が食べられるかどうかの相談。急に症状が出たときの対策。お友だちとの関係などなど、8時を過ぎる頃までの話し合いとなりました。

    給食相談会の予定が入り出しますと、春だなあと思います。

    仕事時間が開いている時を見つけることが苦労といえば苦労です。

    でも、相談の会が終わり、お家の方と先生方が、ホッとされているお顔をみますと、少しはお役に立てたのかなと、うれしくなりました。

                           2010年2月18日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.17

    聴診器のむこうに スキー合宿

    神戸市の子どもは、6年生の冬にスキー合宿に出かけます。

    雪が少ない年には、ゲレンデで駆けっこになります。

    今年は、雪がたっぷりとありそうで、その面では安心なのですが、心配は健康面。

    喘息は、寒さと運動にであうと発作が起きやすくなります。おまけに冬の宿舎は布団を干すことができず、ダニも心配。

    ①寒さ。②運動、③ダニの対策として、考えられる限りの喘息対策をお教えして送り出します。

    今日来られた男の子には、もう一つの心配事を伝えました。

    ゲレンデで滑っていて、髪の長い人が隣にいたら、後をついていかないこと。その人は雪女かも知れません。隣の人が毛深かったとしたら、後をついていかないこと。その人は雪男かも知れません。

    いろいろな注意を与えながら、今日もスキー合宿の相談をお受けしています。

                           2010年2月17日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.17

    聴診器のむこうに お手、おすわり

    先日の6才の男の子の続編です。

    「先生、おにいちゃんが弟に、お手、お手って教えるんです。」とおかあさんが言われます。

    そういえば、1か月前に診察したときに、男の子と、9か月のおとうと君と、おかあさんと3人で来られましたので、「おにいちゃん、おとうと君にいろいろと教えてあげてね。お手、とか教えてあげて、仲良くしてあげてね。」と話したことを思い出しました。

    「何度もお手、お手と教えて、この間もお手できるようになったよと言うんです。先生のひと言の影響がおおきいんですから。」と、おしかりともジョークともつかないお言葉をいただきました。

    微妙な空気には、中央突破するほかありません。

    男の子には、「今度は、おすわり を教えてあげてね。」と伝えました。

    おかあさん、ごめんなさいね。

                           2010年2月17日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.16

    喉元すぎれば

    子どもが寝る前の歯磨きをしています。

    小さい頃は、味が合わないと、大人用の練り歯磨き。

    少し大きくなると、フルーツ味のおこちゃまタイプ。

    今日は、あいにくの品切れのために、ミント味の歯磨き粉を使ってみて、「あー、喉元すぎれば、からさ忘れる。これからはミントやわ。」と言います。

    子どもの豹変ぶりには、こちらこそ「喉元すぎれば、昔を忘れる」ですよ。

                           2010年2月16日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.02.16

    組合員さんのお宅を訪問して ダックス三昧

    2月16日、地域の組合員さんのお宅を訪問させていただきました。

    いたやどクリニックは医療生協の診療所ですので、組合員さんからのご要望を大切にしたいと考えています。

    クリニックの中にご意見箱「虹の意見箱」を置いているのですが、なかなかご意見が集まりません。

    そこで、月に一度、職員がペアを組んで、近くの組合員さんのお宅を訪問させていただくことにしています。

    今回の相方さんは、栄養士さんの新田さん。美女と野獣コンビです。

    受け持ち地図の中に、前々から気になっていましたお店がありました。

    英国ダックスフンド専門店のお店です。

    呼び鈴を押しますと、男の方が出てこられました。

    訪問の目的の一つは、後期高齢者医療制度を廃止する請願書に署名をお願いすることです。

    しかし、わたしとの会話は、署名用紙そっちのけで、いぬ物一色になってしましました。

    40年前に、当時は高級犬であった英国ダックス専門店を開き、遠くからお客さんが来られたこと。震災の影響と、ホームセンターのペットショップがオープンしてから、商売がさっぱりになったこと。この春いよいよ店を閉めようと考えていること。などなど、話はつきません。

    趣味の写真もプロ級だそうで、写真展で知事賞を2回受賞したと、五百羅漢の写真を見せていただきました。

    「いまは、デジカメを勉強していて、そうや、新しいプリンターを買って、今その台を組み立てているところなんや」と、話の途中でドアを閉め、中に入ってしまわれました。

    あっけない、さよならになってしまいましたが、いつも前を通るたびに気になっていたお店の歴史を、少しでもおうかがいできて、とても有意義な午後となりました。

                           2010年2月16日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏  

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