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2010.02.07
シネマ・カンガルー OCEANS
OCEANSを見てきました。
「海ってなんだろう?」 物語はこの言葉から始まります。
水の下のもう一つの宇宙。多様な生命を育んできた宇宙。と物語は続きます。
とにかく映像が圧倒的に美しく、一つのシーンを撮るために、どれぐらいの待ち時間が費やされたのかと驚きます。
セイウチのおかあさんが、海の中で赤ちゃんを抱っこしているシーンがありました。赤ちゃんが息ができるようにと、両手を使って抱っこしているシーンを見られただけでも、映画館に足を運んでよかったと思いました。
帰宅後、さっそくお風呂の中で、セイウチのマネをしていましたが、子どもが大きくなりすぎて無理。セイウチのようには、うまくいかないようです。
「人間だけの地球ではない」というメッセージが、こころに強く残りました。
2010年2月7日
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2010.02.07
クリニックだより AD/HD研修会に行きました
注意力が持続しない、落ち着かない、すぐに手が出てしまうなどの特徴を備えた病気です。
子どもの時には、多かれ少なかれこのような行動上の特徴はあるのですが、同じ年の子どもと比べても明らかに不注意や、多動、衝動傾向にある場合に、この診断名がつけられます。脳の前の部分(前頭前野)の障碍から、このような特徴ある行動が作られます。
治療の目標は、まわりの人との間で良好な人間関係を築くことができるように成長していくことですが、同時に自分自身への尊敬感情(自尊感情)が十分に育っていくことも大切です。
治療方法としては、心理学的な行動療法と薬物治療を併用することが有用であると考えられています。
現在日本では治療薬として、メチルフェニデート(コンサータ)、アトモキセフ(ストラテラ)の2剤が認可されています。
今回の研修会では、とくに薬物療法について勉強をしてきました。
子育てのご相談をおうけする時に、役立てたいと考えています。
2010年2月7日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.02.07
散歩のたのしみ 銀色のベンチ
今朝も冷え込みが強く、公園のベンチには霜が降りていました。
朝日に低く照らされて、銀色に輝いています。
ハッちゃんはいつもと違う様子に、不思議そう。
「冬は、つとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず。霜のいと白きも。」
枕草子の一節が思い出される朝になりました。
2010年2月7日
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2010.02.07
クリニックだより 急病診療所に行きました2月6日
ただ発熱で来られた患者さんでは、インフルエンザ迅速検査が陽性になられる方が多く、小さな流行は続いています。
嘔吐下痢症(おそらくはノロウィルスでしょうか)の患者さんも散見されます。
水痘の患者さんも来られました。
寒い日が続きますので、暖かくしてお過ごしください。
2010年2月6日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.02.06
散歩のたのしみ 雪の影
家を出ると急に雪模様となり、あたり一面白い世界に。
ハッちゃんの背中にも雪が積もり、雪見大福のようになりました。
公園に着くと、日が照りだし、薄く積もった雪は見る見る消えていきます。
ベンチの影になった所だけが、白いままで取り残されていました。
地面に描かれた不思議な模様を、パチリ。
今年一番の寒い日となりました。
風邪などひかれないように、ご注意ください。
12010年2月6日
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2010.02.05
聴診器のむこうに ポケモン大好き
ブログをお読みいただいている方の中に、ポケモン大好き高校生がおられます。
いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
数百種類のポケモンには、ひとり一人違う名前がついています。全て、カタカナ名がつけられていますので、小さな子どもは平仮名よりも先に、カタカナを覚えるくらいです。
電気タイプ、水タイプ、ほのおタイプ。力関係について記述しなさい。
でも、さすがに大学入試の問題には出ないと思いますので、おかあさんに「大学の試験には、ポケモンの問題はでないからね。」と言いますと、「出たら、100点が取れます。」とお答えされました。
ブログを見てくださっている高校生のあなたへ。
ポケモンは、お勉強のあとに楽しんでくださいね。
ちなみに、私はポケウオーカーを首にぶら下げながら、診察をしています。
2010年2月5日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.02.05
カンガルギー情報 おかあさん教室を開きました
2月4日(木)おかあさん教室を開きました。
昨年の11月から、2か月ぶりの開催です。
本日参加されたおかあさんは9名。この4月に入学される子どもさんのおかあさんが多く、時ならぬ入学説明会対策会議となりました。
みなさん牛乳に強いアレルギーをお持ちの子どもさんで、教室で給食を一緒に食べる意味など、活発な話し合いとなりました。
次回は、2月18日(木)930からです。
子育てで心配事がおありのおかあさん、お集まりください。
お待ちしています。
2010年2月5日
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2010.02.05
クリニックだより 土曜日の診察担当医師2010年2月
2010年2月3月の土曜日の診療担当医師をお知らせします。
2月 6日 高木
2月13日 木村 (予約外受付は1130まで)
2月20日 高木
2月27日 木村 (予約外受付は1130まで)
3月 6日 高木 (予約外受付は1130まで)
3月13日 木村 (予約外受付は1130まで)
3月20日 高木 (予約外受付は1130まで)
3月27日 木村
2010年2月5日
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2010.02.04
7+8= ハッちゃん ハトになる
節分が明けた朝、庭に子どもとまいた豆が落ちています。
お散歩に出かけようとハッちゃんを連れ出すと、豆を探してはパクリ。大きな体に似合わない、細かい作業を続けます。
お散歩では、秘密の公園で194個目のボールをゲット。
さすが豆パワーは違います。
立春は、ハッちゃんがハトになる日です。
2010年2月4月
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2010.02.04
かんがるうっ子 恵方巻は小さなドラマ
昨夜は家族で恵方巻を食べました。
今年も何事もなく無事食べ終えることができるかと考えながら、大きく深呼吸をして、かぶりつき、何も言わずにただ黙々と食べ続けます。
西南西の方角にはテレビが置いてありますので、そちらの方角を向いて食べておりますと、
日頃はおかしくもないテレビがおかしく見えます。それでも黙って食べ続けます。
ようやく端の方が見え出すと、あと一息と自分を励まして、ラストスパート。
完食しますと、なにか一仕事をしたような気分になりました。
どこのどなたが考えついたのかは知りませんが、恵方巻には起承転結と4つ揃った小さなドラマがあります。
遅くなり、豆まきをしました。家のまわりをぐるりとまきます。
子どもは恥ずかしいのか小さな声で「おには~そと。ふくは~うち。」わたしは大きな声で「おには~そと。ふくは~うち。」
今年もいい年でありますように。
2010年2月4日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.02.03
聴診器のむこうに ワニいる?
「先生、ワニ いる?」と、診察室に入ってくるなり5才の男の子が尋ねます。
4才の時に、初めて診察をした時、とても嫌がりおかあさんのお膝からのけぞって逃げようとするので、「ワニがいるよっ。引き出しの中で悪い子を待ってるからね。」と、少し脅かしました。そして見えないように片足を使って机をカタカタと揺らしました。その子はとても驚いて身を固くして、「ワニがいる!」っと、素直に診察に応じてくれました。
それ以来、診察に入ってくると決まって「先生、ワニ、いる?」と尋ねます。
「今日はいい子にしているみたいだから、ワニさんはガブリしません。」とか、「ワニさんはお昼寝中です。」とか、いろいろと理由を考えます。
今日もまた、「先生、ワニ、いる?」と尋ねられました。
そこで考えて、「ワニさんは出張中です。節分が近いから、オニさんに会いにいきました。」と話ました。「なんで?」ときくので、「悪い子がいたら、オニさんに頼んで、代わりに噛んでもらおうとお話しにいきました。」と続けます。「なんでオニなの?」となおも追及しますので、「ワニ、オニ、ワニ、オニ 似てるでしょ。ワニさんとオニさんとはお友だちなんですよ。」と必死でかわしました。
冗談を本気で受けとめて、怖がってくれる素直さをありがたく思います。ただこのお話しの先を、どこに着陸させようかと少し心配にもなっています。
2010年2月3日
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2010.02.03
7+8= 293個目ゲット
ナナとハッちゃんとを別々に散歩に連れて行きますと、時間がかかります。
そのぶん、一人当たりの歩く時間が短くなりますので、今日はふたり同時に散歩に連れて行くことにしました。
上の公園に行きますと、ハッちゃんが低木につかまり二本足立ちになります。しばらく低木のまわりを往復した後、軟式ボールをゲット。293個目です。
ハッちゃんはとられてはならないと、口を大きく開いてボールを離しません。何となく得意そう。ナナはおもしろくありません。ふたりともウンチどころではなくなりました。
しかたなく、いつもより短い時間で帰還。わたしも、ナナもハッちゃんも、また体重が増えそうです。
2010年2月3日
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2010.02.03
7+8= メタボ注意報
ナナとハッちゃんを予防注射に連れて行きました。
体重を計ると、ナナは9.2kg、ハッちゃんは14.2kgと前回よりも1kg近く増えています。
「胸の所を触って、肋骨が触れるくらいが丁度の体格です」と写真で説明をしていただきましたが、確かにふたりとも少しぽっちゃり。おやつを食べ過ぎたのか、おとうさんの夕食のおつき合いをしたせいなのか、食生活を変えなければならなくなりました。
これって、ナナとハッちゃんだけのこと?本当は飼い主さんの食生活も見直しを迫られているのかもしれません。
今回お世話になった動物病院は、西区のヴェルデ動物病院さんでした。
2010年2月3日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.02.02
かんがるうっ子 ラクダおにご
子どもの学校での様子は気になるものです。
勉強の理解具合は、テストの点などで大体分かるのですが、お友だちとの関係は見えません。ストレートに「お友達となかよくしてるっ?」と聞いても、「うん」と答えられるとどう判断して良いのか迷います。
そんなとき、遊び時間や、給食の時間、掃除の時間、登下校の時間ににどんなことをしているのかと、子どもが自由に答えることができる質問をすると役に立つとお聞きしたことがあります。
今回の質問は、「最近、遊び時間は、なにして遊んでるのっ」にしてみました。この質問に子どもは、「ラクダおにご!」と答えました。「えっ、ラクダおにご!ラクダおにごって、なに?」初めて聞く言葉なので、わたしも興味津々です。「運動場にラクダ山と言うのがあって、そこだけでしか逃げたらあかんおにごっこで・・・」子どもの説明は続きます。とてもローカルな遊びであることだけは分かりました。
ほかにも、木石バナナ、いろおに、たかおに、こおりおに、ふえおに、はさみおに、しまおに、十字おにご などなど、いろいろなおにごっこがあるそうです。
いろおには、色を指定して、オニに捕まる前にその色を探してタッチしておけば、アウトにならないというルールです。
散歩のときにさっそく、いろおにをやってみました。
「いろ、いろ、なにいろ?」と、リズムをつけて唱えます。
「いろ、いろ、しろいろ」とオニ役のわたしが言いますと、白柴のナナを触ろうと子どもが追いかけます。ナナは、何事が起きたのかと驚いて逃げ回ります。
みなさんは、どんなおにごっこで、遊ばれていますか。
2010年2月2日
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2010.02.02
散歩のたのしみ ふしぎな樹
少し遠くにある大どんぐり公園まで散歩に出かけたときのことです。
薄明かりの中で、並木の一本から枯れ葉が落ちてきます。一枚また一枚とその数は増えていきます。真冬のことですので、枯れ葉が落ちるはずもなく、確かめに近づこうとすると、落ち葉が急に舞いあがります。
10数羽の小鳥が、地面のえさを食べようと舞い降り、また飛び上がったと気づくのに、少し時間がかかりました。
まだ薄暗い夜明け時間でしたので、樹が、自分の意志で動いたかのように思えました。
ハッちゃんと坂道を降りてくると、遠くのやまの端から朝日が昇るところに出会いました。
あまりの鮮やかな赤い色にありがたく、今日一日が良い日でありまようにと願いました。
後日ある本を読んでいますと、「落花枝にかえると見れば胡蝶哉 守武」という詩が紹介されていました。「桜の花がはらはらと散っている。そのひと片が枝に帰るのかと思ったら、なんと胡蝶であった。」という意味だそうです。荒木田守武は、1473年の生まれ。
わたしが経験したふしぎな樹に似たおどろきは、500年以上前の人が体験していたのかと思うと、また散歩が楽しくなりました。
2010年2月2日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.02.01
カンガルーの本棚④ 気持ちを伝える
自分の気持ちを伝えるための2冊の本を読みました。
平木典子さんの「子どものための自分の気持ちが<言える>技術」と「自分の気持ちをきちんと<伝える>技術」という2冊です。
自分の気持ちをまわりの方にうまく伝えることは難しいものです。
先日も何気なくテレビのチャンネルをかえますと、「黙っていても分かり合える関係・・」という言葉が飛び込んできました。一見深くて、実はお互いの理解が進まない日本社会の一面を見る思いがしました。
適切な自己表現とはどういうものなのか、またいろいろな場面で子どもが持つ感情を受けとめて、子どもの立場でどのようにその感情を表現すればよいのかをコーチするなど、示唆に富む内容です。
お子さんをお持ちの方は、「子どものための自分の気持ちが<言える>技術」を読まれるとよいかと思います。
素敵な親子関係を築くことができる、きっかけになるかもしれませんよ。
2010年2月1日
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2010.02.01
クリニックだより 新型インフルエンザワクチン研究会に行きました
新型インフルエンザワクチンの勉強に行きました。
☆初めに、WHOの進藤奈那子先生のお話をお聞きしました。
○世界での流行の特徴をみると、
①5歳から49歳までの患者が多い。年齢とともに、重症度が上がっていく。②入院例は、0歳から5歳までが多い。死亡例は、25歳から49歳に多く、年齢とともに増えていく。③妊娠されている方では、ICUへの入院が約10倍になる。
○日本での流行の特徴をみると、
①死亡者数が世界に比べて際だって少ない。②第一波の流行が低く抑えられた。学級閉鎖の効果かもしれない。③世界では2才までの感染が多いが、日本では学童期の感染が多い。
○2010年~2011年のインフルエンザワクチンは、現在の新型H1N1と、B型の2株を中心に選定されるかも知れない。 などの、最新の情報をお聞きすることができました。
☆輸入ワクチンのお話しでは、
成人100名、小児60名の接種検討では、①一回接種で、95%以上の効果がある。 ②有害事象(副反応)は、疼痛、腫脹などの局所のものが中心である。 など、有効性と安全面からの説明がありました。
☆アジュバントについては、
アジュバントを使用する目的として、①免疫応答を活性化して接種効果を高める(早期のたちあがり、高いピーク活性、長期の免疫活性)。②ウィルス排泄量を少なくし、感染拡大を防ぐことができる。③緊急時(新たなパンデミック発生時)に大量生産できる。などの説明がありました。
現在クリニックで接種しています新型インフルエンザワクチンは、全て国内産です。
クリニックではアレルギーで通院の子どもさんが多いですので、今のところ海外産のワクチンを使用する予定はありません。
しかし、接種効率の際だった高さや、一回の接種で十分な効果があがる点などの利点を考えますと、アジュバント使用ワクチンの学習は進めておかなければならないと思いました。
2010年2月1日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏