カンガルーの小部屋

2010年 3月

  • 2010.03.31

    散歩のたのしみ お元気ですか

    朝早くお散歩に出かけますと、近所のお宅の車のエンジンがかけっぱなしになっています。

    昨夜遅く前を通ったときにも、エンジンがかかっていましたので、心配になりました。

    新聞を取りに出られた近くの男の方をお誘いし、安否確認に出かけました。

    呼び鈴を押しますが、応答がありません。

    ドアの鍵は開いたままです。

    「おられますか~」と、ふたりで声をかけながら、おうちの中を探索します。

    トイレやお風呂場を重点的に見回ります。

    次は二階の探索です。

    階段を昇り、トイレをチェックしますが、どなたもおられません。

    どこかから、テレビの音が聞こえてきます。

    もしやと思い扉を開けますと、男性の方がお布団に横になっておられます。

    「大丈夫ですか。車のエンジンがかかったままですよ。」と声をかけますと、しっかりとしたお返事。

    まずは安心です。

    ご一緒したご近所さんの男の方とは、「よろしくお願いいたします」と、初めての自己紹介。

    けして若くないわたしが、ご近所では青年団のお役目です。

                           2010年3月31日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.31

    7+8= ぼく こわしちゃった

    夕方お散歩に出かけますと、緑道のスズランの群生の上で、ハッちゃんがウンチング・スタイル。

    袋で素早く受け取ります。

    見るとすぐそばに、練習用のゴルフボール。309個目です。

    おうちに帰って、さっそくカミカミ運動。

    二つに割れると、後ろ足でポイ。

    ハッちゃん、ナナちゃんににらまれるストレスは、少しは解消しましたか。

                       2010年3月31日いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.31

    クイズdeカンガルー 不思議なかたち①

    お散歩をしていますと、不思議なかたちに出会います。

    ふたつの写真をご紹介します。

    何の写真なのか、みなさんご一緒にお考えください。

    答えは後日、ブログ上でお知らせいたします。

    おたのしみに。 

                           2010年3月31日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏             

  • 2010.03.30

    カンガルーの本棚 通勤電車でよむ詩集

    小池昌代さんの編著「通勤電車でよむ詩集」を読みました。

    小池さんは、「詩を読むということは、読むというより、思い出す作業に似ている」と、はしがきに書かれています。

    この詩集には40数編の詩が収められています。

    そのなかで、わたしのベストをご紹介します。

    「胸の和泉に 塔和子」

    かかわらなければ

      この愛しさを知るすべはなかった

      この親しさは湧かなかった

      この大らかな依存の安らいは得られなかった

      この甘い思いや

      さびしい思いも知らなかった

    人はかかわることからさまざまな思いを知る

      子は親とかかわり

      親は子とかかわることによって

        恋も友情も

        かかわることから始まって

    かかわったが故に起こる

    幸や不幸を

    積み重ねて大きくなり

    くり返すことで磨かれ

    そして人は

    人の間で思いを削り思いをふくらませ

    生を綴る

    ああ

    何億の人がいようとも

    かかわらなければ路傍の人

      私の胸の泉に

    枯れ葉いちまいも

    落としてはくれない

                           2010年3月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.30

    7+8= 雪にもまけず

    いつもの公園は、うっすらと雪景色。

    ハッちゃんが「これは、なんということでしょう」と、ビフォーアフターの顔をします。

    それでも白い斜面を駆け上がり、308個目の軟式ボールをゲット。

    お口が冷たいのか、すぐに離します。

    雨にもまけず、雪にもまけず。

    ハッちゃん、あなたは「宮沢賢治検定合格犬」です。

    2010年3月30日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.30

    散歩のたのしみ けさは新潟

    23時過ぎにナナとハッちゃんの散歩に行きますと、雪が降り出します。

    街灯の灯りに照らされて、次々と雪が舞い降ります。

    幻想的な情景にうっとり。

    ナナとハッちゃんは、「さっさと歩いてくださいよ」と迷惑顔。

    一夜明けると、あと数日で4月とは思えない雪景色。

    先日は神戸市北区のことを「岩手県の飛び地」という書き込みをしましたので、お気を悪くされた方がおありかと思います。

    心からお詫び申し上げます。

    神戸市北区は岩手県の飛び地ではありません。

    豪雪地帯で知られている「新潟県の飛び地」であることが判明しました。

    謹んで訂正させていただきます。

                           2010年3月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.30

    聴診器のむこうに お仕事おいそがしいですか

    5才の男の子の左腕を見ますと、キャラクター時計がふたつ時を刻んでいます。

    「時計を二つもして、お仕事おいそがしいですか。」と尋ねますと、「そんなのない。」と答えます。

    「お金はどうするの?」と尋ねますと、「落ちてるか、どっかにあるのをひらうもん。」と答えます。

    なるほど、そうして毎日のご飯代をかせいでいるのですね。

    うちの子どもは小さい時に、お金は銀行がくれるものと思っていたようです。

    今では「おこずかいは使わずに貯めておくもの。欲しいものは親やじいちゃん、ばあちゃんに買ってもらうもの」というたくましさを、身につけました。

                           2010年3月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.29

    聴診器のむこうに こんどはEXILE

    18才の女の子が、MRワクチンを受けに来られました。

    4月になると公費負担の制度からはずれ、自費負担になりますので滑り込みの接種です。

    打つ段になると逃げ回ります。

    「ちょっと待って、ちょっと待って」が十数回続き、椅子から落ちそうになります。

    あわてずに説得することにしました。

    「MRワクチンを打ってないと、将来アメリカやヨーロッパに行くときに、入国拒否されるかも知れないよ。素敵な男の子と海外旅行に行ったとき、それが原因で別れることになったらどうする。たとえば嵐のマツジュンとか。」と言いますと、ひとこと「きもい」

    「だったら、誰ならいいの」と尋ねますと、「EXILE」との答え。

    前回は「きむたく」に負けるし、今回は「EXILE」に完敗。

    嵐の時代も過ぎつつあるのを感じました。

                           2010年3月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.29

    聴診器のむこうに 岩手県の飛び地

    4月から高校に進まれる女の子が来られました。

    今朝は、3月下旬とは思えないくらいの冷え込み。

    北区では霜が降り、水たまりは氷ついています。

    小野から朝早くの診察予約に間に合わせるとなると、相当の早起きをされたのでしょう。

    「朝、寒かったでしょ。ところで、小野や三木は寒いので岩手県にあるのかな?」と尋ねますと、少し間をおいて、「兵庫県??」と、頚をかしげながら自信なさそうに答えます。

    そうです。正解です。小野市も三木市も立派に兵庫県の仲間です。

    わたしが住んでいる北区だけが、岩手県の飛び地です。

    社会科の試験には、注意して答えましょうね。

                           2010年3月29日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.28

    クリニックだより 子宮頚ガン予防ワクチンをはじめます

    子宮頚ガン予防ワクチン(サーバリックス)の接種を、4月1日から始めます。

    【対象年齢】10才以上の女の子が対象です。

    セクシャル・デビューする前の、12才前後から接種すると有効です。

    【接種スケジュール】

    6ヶ月間に3回接種します。(例 1回目、1か月後2回目、6か月後3回目の接種)

    【予約制】子宮頚ガン予防ワクチンは予約制にします。

    ご予約いただけましたら、後ほど接種日時をご連絡いたします。

    【接種費用などのお問い合わせ】小児科外来までお問い合わせください。

                           2010年3月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.28

    7+8= あさご飯はボール味

    上の公園で、穴の開いたボールを見つけました。

    307個目のボールです。

    ハッちゃんはナナにとられないようにと、お口でしっかりガード。

    いつもならおやつの誘惑に負けるのですが、今日ばかりは目をそらして、誘惑に耐えています。

    そんなハッちゃんをよそに、ナナは見せびらかせながらおやつをいただきます。

    ハッちゃん、今日のあさご飯はボールでいいですか。

                          2010年3月28日

                          いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.28

    クリニックだより 肺炎球菌ワクチンの接種をはじめます

    肺炎球菌ワクチンの接種を、4月1日から始めます。

    【対象年齢】生後2か月から9才以下までの子どもさんが対象です。

    【接種スケジュール】

    ○2か月~6か月       初回免疫3回 + 追加免疫1回

    ○7か月以上、12か月未満  初回免疫2回 + 追加免疫1回

    ○12か月以上、24か月未満 初回免疫1回 + 追加免疫1回

    ○24か月以上、9才以下   1回接種のみ

    【同時接種】三種混合ワクチン、Hibワクチンとの同時接種が可能です。

    【接種費用などのお問い合わせ】小児科外来までお問い合わせください。

                           2010年3月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.28

    クリニックだより 肺炎球菌講演会に出かけました

    3月27日、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)の講演会に出かけました。

    【肺炎球菌により起こる病気】

    全身感染症には、化膿性髄膜炎、菌血症、肺炎があります。肺炎では、2才以下子どもさんと65才以上のご高齢の方の主たる原因になります。

    局所粘膜感染症には、反復性中耳炎があります。

    【肺炎球菌ワクチンの効果】

    肺炎球菌ワクチンは、化膿性髄膜炎を94%、肺炎を26%、反復性中耳炎を43%減少させることが分かっています。

    また、肺炎球菌は自然感染により、多くの子どもがキャリアーになります。ある調査では、保育所に入所する前の保菌率は20%ですが、入所後は数が月で80%の保菌率になります。肺炎球菌は、この自然感染を低下させて集団免疫力を高めます。

    【安全性】

    接種後は、接種した部位の発赤腫脹が見られます。しかし、全身アナフィラキシーの報告はありません。

    【対象年齢】生後2か月から9才以下までの子どもさんが対象です。

    【接種スケジュール】

    ○2か月~6か月       初回免疫3回 + 追加免疫1回

    ○7か月以上、12か月未満  初回免疫2回 + 追加免疫1回

    ○12か月以上、24か月未満 初回免疫1回 + 追加免疫1回

    ○24か月以上、9才以下   1回接種のみ

    【同時接種】

    三種混合ワクチンや、ヒブワクチンなど、他の不活化ワクチンとの同時接種が可能です。

    以上が、講演会で学習した内容です。

    【感想】

    肺炎球菌による全身性の感染症(侵襲性感染症)の予防の重要性を再学習しました。

    接種スケジュールに従って接種をしますと、費用が高額になります。

    ワクチン接種の重要性が明らかなだけに、公費負担の制度化が最優先でなされるように、大きな声を上げていかなければならないと思いました。

                           2010年3月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.28

    聴診器のむこうに 恐竜の絵

    ライオンの絵を書いてくれた7才の男の子が来られました。

    ブログを見て、「絵が出ていたよ」とうれしそうに話してくれます。

    きょうは、スケッチブックを持参。

    「写真を撮らせてね」とお願いしますと、快諾。

    「絵を売って欲しいと言う人がいたら、どうする?」と言いますと、「友だちにはあげるよ」とのこと。

    「好きこそものの上手なれ」

    世渡りの強力なアイテムを、若くして手に入れたようです。

                           2010年3月28日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.27

    聴診器のむこうに 4年後に 

    お昼休みに、おかあさんとおじょうさんが来られました。

    4月から大学の看護学部に進みますと報告をされます。

    看護師さんの世界では、4年生の看護大学が人気です。

    看護という専門性を深めよう言う若い人たちが増えることは、うれしいことです。

    でも、医学・看護学は人を知ることから始まります。

    幸い通われる大学には、医学部も歯学部も薬学部もあるとお聞きしました。

    「できる限り大勢の他分野の方とお知り合いになり、しっかりとした人間観を作られるようにしてください。」

    この言葉と、カンガルーのポケットの5月原稿を、はなむけとしてお贈りしました。

    お礼にといただいた煎茶のティーバックを、午後からの診察で使ってみました

    かぐわしい香りは、わたしのこころの底まで元気で満たしてくれます。

    4年後に、素敵な看護師さんになられた姿を、また見せていただければと思いました。

                           2010年3月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.27

    かんがるうっ子 燃え尽きて

    子どもが「暑い暑い」と言い、靴下をぬごうとします。

    宿題の途中でしたので、おかあさんが「燃えているね」と言いますと、「燃え尽きてる」と答えます。

    その年で、もはや燃え尽き症候群になったのではと心配をして説明を求めます。

    子どもは、「燃えてないは、冷たいこと。」「燃えているは、暑いこと。」「燃え尽きているは、少し涼しくなってきたこと」と、マイ基準を示します。

    マイ基準もいいですが、まわりの人の心臓によくない表現は控えるようにしましょうね。

                           2010年3月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.27

    聴診器のむこうに プラズマクラスター

    プラズマクラスターイオン発生器も有名になりました。

    インフルエンザウィルスにも、花粉症にも効果があると証明されていますので、クリニックでは、5台の機械がフル稼働中です。

    今日も7歳の男の子が、「プラズマクラスター、2台もあるやん。お金持ち~」と言います。

    なんのなんの、クリニックには一年中赤字発生器が付いています。

    プラズマクラスター発生器は、組合員さんの出資金を貯めての購入です。

    キリンの部屋と中待合室とに置いてある、プラズマクラスターの機械を見かけられたら、可愛がってくださいね。

                           2010年3月27日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.03.26

    聴診器のむこうに めんくいな女の子

    4才の女の子が、診察の椅子に座ってクルクルと回ります。

    おとな同士で話をしているのが、退屈なのでしょう。

    クルクルすると目が回り、椅子から落ちて危ないことがあります。

    「お見合いの席で、クルクルまわると、嵐のようなかっこいい男の子に逃げられるよ。」と注意しますと、おかあさんは「うちの子はね、きむたくのほうがいいんです。」

    めんくいな女の子の前には、嵐も吹き飛んでいきます。

    子どもにアイドルの誰がいいのかと尋ねますと、「豆しばが好きやねん」と言います。

    それはアイドルじゃなくて、キャラクターものでしょ。

    でも、少し安心したカンガルーです。

                           2010年3月26日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.26

    散歩のたのしみ 春風ふけば

    子どもは今日から春休み。

    自由宿題の課題にと、朝のお散歩を決めました。

    6時過ぎに起こすと、「あしたからにして~」

    おいおい、また「思い立ったら、翌日」ですか。

    おすもう公園につくと、ナナとハッちゃんを立木につなぎます。

    わたしと子どもは、朝フリ(朝からフリスビー)に夢中。

    ナナとハッちゃんは「またかよっ。」という表情で、迷惑顔。

    「朝フリは早く済ませて、帰ってご飯にしてもらえませんか。」

    「風吹けば、桶屋が儲かる」という言葉があります。

    「春風ふけば、オーケーやが、もう帰ろ」という、ナナとハッちゃんとのつぶやき声が聞こえてきそうです。

                           2010年3月26日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.25

    カンガルーの本棚 もうひとつの「おくりびと」

    高田郁さんの「出世花」を読みました。

    書店のポップアップに「もうひとつのおくりびと」と書かれています。

    江戸時代の底辺に生きる人々をやさしい目で見つめ、まっとうに生きようとする主人公。

    前回ご紹介しました「想い雲」の中で、作者は主人公の澪に「天災を除いて世の中で一番恐ろしいのは、妖怪でも化け物でもなく、生きているひとだと思う。だが、恐ろしいのもひとだけれど、同時にこの上なく優しく、温かいのもひとなのだ。」と語らせています。

    その原点が「出世花」という作品にあるように思います。

                           2010年3月25日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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