カンガルーの小部屋

  • 2010.03.01

    かんがるうっ子 笑いくやし泣き

    子どもがテストの答案用紙を見せてくれます。

    漢字の問題で、「ソフボをうやまう」というところが分からなくて、空欄のまま。

    「ソフボって何?」と尋ねます。

    「おじいちゃん、おばあちゃんのことやで。」と教えますと、「なんや、ソフトボールのことかと思って、漢字わかれへんだ。」と言います。しばらくして「笑っていいのやら、悔しいやら」と言いながら、声をあげて笑いくやし泣きをします。

    ミスドに、マクド。おにごに、どスポ。何でも略してしまうから、あなたにはソフボはソフトボールのことと思えたのでしょう。

    いくら考えても、ソフトボールは漢字にはなりません。

    でも、おとうさん的には、そういう発想は大好きですよ。

                           2010年3月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.01

    聴診器のむこうに ギラティナやて

    診察が終わり、ドアを開けて出ていこうとする男の子の背中に、「じゃあね、また。ギラティナくん。」と声をかけます。

    ドアの外で「ギラティナやて、おかあさん、ギラティナやて」という男の子のうれしそうな声が聞こえます。

    ギラティナは、ご存じのようにポケモンのスターのひとり。

    かわいくはありませんが、強さで子ども達には人気です。

    ポケモンのTシャツは、ユニクロなどで販売されることがありますが、残念ながら140cmまでのサイズしかありません。

    大人用のものがあれば、診察室で着ることができるのにと探すのですが、見つかりません。

    そう言うわけで、「ギラティナくん」と声をかけたのは、うらやましかったからですよ。

    ギラティナくん。

                           2010年3月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.01

    カンガルーの本棚 日本語の不思議さ

    海野凪子さんの「日本人の知らない日本語2」を読みました。

    殆どがマンガで構成されていますので、読むと言うよりは、見ると言う方が正確かも知れません。

    外国の方に日本語を教える、日本語学校の先生が出会った数々のエピソードが紹介されています。

    言葉の誤解、文化の違いから生じる、抱腹ものの出来事。

    その中にも、日本語の成り立ちや、日本の文化がやさしく説明されています。

    濁点や半濁点の成立のなぞ。らぬき言葉の必然性などのうんちくが、おもしろおかしく語られています。

    肩が凝らない、それでいてなかなか味のある一品です。

                           2010年3月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.01

    散歩のたのしみ 草木萌え出ずる日

    今日から、やよい3月。

    春の始まりです。

    七十二候では「草木萌え出ずる」日。

    北側の緑道の水仙の花が、ようやくふくらみ始めました。

    日当たりのよい南側の梅の木は、今が満開です。

    遠くで鶯も、ホーホケキョとフルバージョンで鳴いています。

    三寒四温という四文字熟語どおり、お天気が不安定な日が続きます。

    体調をくずされないように、お気をつけください。

                           2010年3月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏