カンガルーの小部屋

  • 2010.03.14

    7+8= なにしてるの

    子どもが公園の柵越しにかくれんぼ。

    ナナとハッちゃんを驚かそうとします。

    ナナは「なにしてるの」と、律儀にごあいさつ。

    ハッちゃんは興味なく素通りします。

    こんなところにも、いぬ柄の違いが出るのですね。

                           2010年3月14日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.14

    診察室のむこうに 義理チョコ2つ

    今日はホワイトデイです。

    先日、すらりとしたジャニーズ系の中学生が来られました。

    顔を近づけながら小さな声で「チョコ、いくつ?」と尋ねますと、「2つ」とピースマークを指で示しながら、うなづきます。

    「本命チョコ?」と尋ねますと、小さな声で「義理!」

    去年は6個で、今年は2個になったと言うので、その原因を追及しますと、「知りませ~ん」とあっさりかわされました。

    「もうすぐホワイトデイだから、準備してるかな?」と聞きますと、「エ、エッ」としどろもどろの答え。

    おかあさんが、「おこずかい、残しているのでしょうねっ」と追い打ちをかけられます。

    毎年のていねいなお返しこそが、義理チョコの獲得実績を押し上げる秘訣ですよ。

    これは人生の先輩からの忠告です。

    大切に覚えておいてくださいね。

                           2010年3月14日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.14

    聴診器のむこうに たとえが悪いわ

    喘息は、運動をしたり冷たい空気にであうと、発作が出やすくなります。

    普段は息苦しくなくても、日常の治療が不十分だと、寒い日に激しいスポーツをしますと発作につながります。

    それが苦しいものですから、激しい運動を敬遠するようになり、いつの間にかスポーツ嫌いになってしまうことも少なくありません。

    4年生の男の子に日常の治療(この子はステロイド吸入療法を続けています)の大切さを説明しました。

    「あのね、きちんと吸入していたら、あなたも冬のオリンピックに出られるかもしれないからね。」と言いますと、「先生、無理。たとえが悪いわ。」と、診察室がアイスリンクように冷たい空気になりました。

    「何のスポーツをしているの」とさぐりを入れますと、「サッカー」と答えます。

    それではと気を取り直して、「あのね、きちんと吸入していたら、ワールドカップに出られるかもしれないよ。」と言いますと、「それもないわ。」とサッカー選手だからか、一蹴されました。

    どんなたとえがヒットするのか、これからもいばらの修行の日々が続きます。

                           2010年3月14日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.14

    聴診器のむこうに あかちゃん登場

    半年ぶりに、ご兄弟が診察に来られました。

    後ろには新しいベビーカー。

    「あかちゃんが来たのっ。おとこのこ?おんなのこ?」と、4才のお兄さんに聞きますと、「しらない」と、素っ気ない答え。

    「よかったねっ。おとこのこかな、おんなのこかな」と、今度は6才のおねえさんに聞きますと、「おとこのこ!」と、元気よく答えてくれます。

    兄弟間に微妙な空気が流れます。

    あかちゃんの登場は、家族の中にさまざまな波紋を広げます。

    特に真ん中の子どもさんにとっては、上と下とにはさまれて、サンドウィッチ状態。

    チーズやハムになってしまって、身動きがとれません。

    うまくおにいさん役が演じられなくて、しかられる機会が増えることもあるでしょう。

    そんなこんなも、はたから見ればほほえましいのですが、当事者にとっては大変な出来事。

    急がず、ゆっくりと、おにいさん役の勉強をしていってくださいね。

                           2010年3月14日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏