カンガルーの小部屋

  • 2010.03.16

    聴診器のむこうに プニプニ

    9才の男の子が来られました。

    小学校に入ってから、いろいろな食べ物に挑戦されています。

    前回の診察では、ゆで卵の負荷をしましたので、今日はその感想をお聞きました。

    「たまごはどんな感じ?どんな味がする?」と尋ねますと、「プニプニ」と答えます。

    「それから・・」と、先を促しますと、「それと・・それと・・」と、首をかしげます。

    少し時間が経っても、答えは結局「プニプニ」でした。

    それでも少しずつたまごを食べることができて、加工食品などの食生活の幅が広がりました。

    今日は、おうどんに挑戦です。

    負荷試験を始めるときに、遅すぎるということはありません。

    「思い立ったら翌日、ではなく、思い立ったが吉日。」です。

    お気軽にご相談いただければと思います。

                           2010年3月16日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.16

    聴診器のむこうに 掃除機を詰め込んで

    春休みにはじめて飛行機に乗るというおかあさんから、ご相談をお受けしました。

    法事のために、遠くの九州の実家に里帰りをされるとのことです。

    子どもさんには、強いダニアレルギーがあります。

    日常の喘息の治療がうまくいっていると、飛行機の気圧の変化は心配ないと思います。

    しかし、実家に連泊されるとなると、お布団のダニが心配になります。

    おかあさんが「掃除機を持っていきますから。」と言われますので、「エッ、掃除機!」とびっくりしました。

    よく聞くと、お布団専用の掃除機ノズルだけを持参されるとのこと。

    子どもさんがその話を聞いていて、「おかあさん、お布団に掃除機あててるん?」と言いますので、おかあさんは「何いってるン。毎日あててるでしょ。」と反論されました。

    おかあさんの地道な努力は、子どもさんには見えないようです。

    でも、そのありがたさよりも、掃除機をトランクに詰め込もうと悪戦苦闘されている姿を想像した自分がおかしくて、ひとりで笑ってしまいました。

                           2010年3月16日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.16

    散歩のたのしみ 輪ゴムの微笑み

    ナナと歩いていると、不思議なものが落ちています。

    はじめは、おもちゃのクルマに見えました。

    つぎに、小さな女の子の顔に見えました。

    ナナに「おもしろいよ」と教えてみるのですが、興味はなさそう。

    素通りするのを引き留めて、写真に残しました。

    後日、同じ道を通りましたが、やはり女の子が笑っています。

    何かの袋を閉じる役目を終えたあとも、出勤前のわたしを楽しませてくれます。

                           2010年3月16日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.16

    聴診器のむこうに パラダイスピンクの真実

    4月に入学する女の子が、ポシェットを見せてくれました。

    以前にブログに取り上げさせていただいたパラダイスピンクいろのポシェットです。

    ランドセルを買うと、おまけについてきたそうです。

    パラダイスピンクという言葉からは、ハワイで美しいお姉さんたちがフラダンスを踊っている映像があたまの中で再生されるのですが、さて何色かというと、ひとつの色にしぼれません。

    女の子が持ってきれくれたランドセルのミニチュア版は、鮮やかなピンクいろでした。

    これでパラダイスピンクの真実にたどり着くことができました。

    記念に写真を撮らせていただきましたが、女の子は終始うれしそう。

    あと一月もしないうちに一年生。

    みどりの木々と青い空の間を、ピンクのいろが楽しげに歩いていくことでしょう。

                           2010年3月16日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏