カンガルーの小部屋

  • 2010.03.17

    聴診器のむこうに いぬスウィッチ

    10才の男の子が、友だちの家に行くと喘息が苦しくなると言います。

    男の子には強いいぬアレルギー(アレルギー検査で100近く)があります。

    友だちの家の中には、いぬがいます。

    「ぼくの身体には、いぬスウィッチがあります。友だちの家のいぬが、そのスウィッチを押すと、息が苦しくなります。」と説明しますと、「そのスウィッチ、どこにあるの?」と真剣に探します。

    「やる気スウィッチ」を押す塾のコマーシャルがありますので、そんなスウィッチのイメージをしたのでしょうか。

    適当に身体を押さえながら、「ここにスウィッチがあるからね。しっかり吸入をしていると、ワンちゃんがスウィッチを押しにきても大丈夫になるからね。」と、伝えました。

    どなたか、いぬスウィッチを売っているお店をご存じの方はおられませんか。

    今度男の子が外来に来たときに、見せてあげたいと思います。

                           2010年3月17日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.17

    7+8= ♪どんぐりナナナナどんぐりこ♪

    子どもとフリスビーをしている間、ナナとハッちゃんを木につないでおきますと、カリッ、カリッという、乾いた音がします。

    振り返ると、ナナが斜面に転がっているドングリを噛んでいる音でした。

    いつもはドングリなど見向きもしないナナですが、にんげんだけで遊んでいるのが、気に入らなかったのでしょうか。

    近寄ると食べるのを止めて、目をほそめてうれしそうな顔をします。

    ナナちゃん。気持ちはわかりますけど、ドングリの焼け食いばかりしていると、ハッちゃんのような赤柴に変身しても知りませんよ。

                           2010年3月17日

                          いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.17

    カンガルーの本棚 文章を書くこころ

    外山滋比古先生の「文章を書くこころ」(PHP文庫)を読みました。

    外山先生は、1923年生まれ。言語学者、評論家、エッセイストとして知られています。

    駄文悪筆のわたしが言うのも変なことなのですが、いつも書くことには悩まされます。

    医学論文や学会発表の文章、教科書や解説書の文章、経営会議の文章、カンガルーのポケットなどのエッセイ文、そしてこのブログ記事。

    どれもがわたしで、どれもが違うわたし。

    外山先生は、この本で文章を料理にたとえられます。

    「料理はまず、食べてもらえなければならない。何を言いたいのか明確でなければならない。

    料理は、栄養があり、はらもふくれないといけない。しっかりとした中身がなくてはならない。

    料理でいちばん大切なのは、おいしいと言うことである。読者におもしろかったと後を引く気持ちを与えなければならない。

    おもしろく読んでもらおうというサービス精神が必要である。

    しかし、ことばの表現は心であって技巧ではない。

    文章を書くには、心を練る必要がある。」

    外山先生の文章には、通読するだけでは分かり得ない深い内容が込められています。

    不器用なわたしには、おいしいお料理だけでなく、おいしい文章を書くことも、まだまだ時間がかかりそうです。

                           2010年3月17日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.17

    長~い待ち時間、ご迷惑をおかけしております

    3月になって、木村院長の外来診察の待ち時間が長くなっています。

    待合スペースも狭く、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。m(__)m

    新しい患者様だけでなく、食品負荷試験の患者様も多く、1人当たりの診察回数が3回ほど必要になっています。

    木村院長の「助っ人」は、残念ながら現れませんので、申し訳ありませんがしばらく御辛抱ください。

    ただ、フル回転の院長が倒れはしないか・・・と日々心配しながらも、お尻をたたいているのは、編集長の私です。

    ブログもだんだん長編ものになってきましたが、よろしくお付き合いくださいませ。